アイコン シャープ冬の時代 人件費抑制の経営改善策発表 春が来ればいいが

鴻海から出資条件に資本の半分以上か、最先端の液晶技術を渡すか迫られて いるというシャープ。所詮、中国人タダや少ないメリットでは出資しない。銀行団が支援態度を明確にしないことから、シャープは厳しい対応を迫られている。 もはや銀行団は、シャープの主要資産を取り上げたことから、高見の見物と決め込んでいるようだ。元々シャープの取引銀行は、富士・三和・一勧・大和・東京 三菱であった。その序列からして一番力を持っている三菱に力は入っていない。そま体質から三菱電機と経営統合させることもしないだろう。

同社は、下記の従業員に対する諸施策で約140億円コストダウンを計るとしている。

<経営改善対策の実施について>
同社は、平成24年9月11日開催の取締役会において、下記のとおり、人件費削減を中心とした経営改善対策を行うことについて決定した。労働組合との協議が必要な内容については、11日労働組合に申し入れを行った。

1.経営改善対策を実施する理由
シャープグループは業績回復に向けて、事業構造改革並びに財務体質改善に取り組んで
おり、固定費削減の一環として、希望退職(平成24 年8 月28 日付「希望退職の募集について」にて公表)を始めとする人件費の削減に取り組んでいる。一方、グループを取り巻く事業環境は、厳しさを増しており、このような事業環境に対応していくためには、回復に向けた財務体質の改善をより確かなものとする必要があり、人件費においても一層の削減が必要と判断し、以下の対策を行うこととした。

2.経営改善対策の内容
(1)管理職への対策
ア、給与減額
既に平成24年4月より5%の減額を行っているが「10%の減額」とする。
実施期間:平成24年10月~平成25年9月
イ、賞与の見直し
既に平成24年6月賞与は、昨年度対比で約30%の削減を行っているが、平成24年12月賞与、及び平成25年6月賞与は、平成24年6月賞与から更に半減した支給とする。
ウ、その他
労働組合に申し入れを行った諸手当・福利厚生等の対策の内、管理職も同じ基準が適用されている内容は、労働組合との協議が整い次第、管理職にも実施する。

(2)一般社員(組合員)への対策(労働組合申し入れ内容)
一般社員の給与、賞与においても、管理職に準じた減額、見直しの実施、及び諸手当・各種福利厚生制度の休止・減額につき、本日労働組合に対し申し入れを行った。今後労働組合との協議が整い次第、実施する。

<主な申し入れ項目>
(1)給与減額
平成24年5月よりの2%の減額を「7%の減額」とし、合わせて基本給以外の諸手当も一律7%減額
実施期間:平成24年10月~平成25年9月
(2)賞与の見直し
業績連動方式にて決定した水準での平成24年6月賞与支給に対し、平成24年12月賞与、及び平成25年6月賞与は、いずれも半減
(3)その他
時間外等手当割増率の法定基準までの引き下げ、出張関連手当の引き下げ、福利厚生制度の休止等の対策

3.今後の見通し
今回の対策の実施(労使協議事項については、申し入れ内容とおりでの協議完了を前提)
により、平成25年3月期においては約140億円の固定費削減が見込まれる。
なお、引き続き厳しい経営環境にあることから、平成25年3月期通期連結業績予想については、今後修正が必要となった場合に、速やかに公表するとしている。

これまで、従業員の面倒見が良いと評判だったシャープだから、従業員は表面上反対しないだろうが、経営陣が道を誤ればこうして協力する従業員さえ路頭に迷わせることになる。
日航方式も考えられるのでは・・・

[ 2012年9月12日 ]
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