森ヒルズリート投資法人の7月決算状況
<投資環境>
当期の日本経済は、欧州債務問題を巡る懸念や原油高などの影響を受けたものの、震災復興需要等を背景とした堅調な個人消費及び公共投資に支えられ、緩やかな回復軌道を辿った。
このような経済環境下、賃貸オフィスビル市場は、新築ビルの大量供給により稼働率が調整局面にあるものの、賃料の割安感を背景に耐震性・防災性の高い大型優良物件への需要が喚起され、新規需要面積は増加している。
高級賃貸住宅市場は、外国人需要の回復は見られないものの、東京都心部への人口流入が続く状況下、3Aエリアにおける新規供給量は限定的であったため、賃料水準及び稼働率は緩やかながら改善した。
不動産流通市場は、J-REITの新規上場や既存銘柄の公募増資の動きが相次ぎ、海外投資家もプレイヤーとして戻りつつあることにより、東京都心3区及びその周辺でも大型物件の取引が見られるようになった。
<運用実績>
本投資法人は当期において、ポートフォリオ構築戦略の中核として掲げる「プレミアム物件」に該当する資産として、スポンサーである森ビル株式会社から新たに愛宕グリーンヒルズ(総専有面積の約20.0%)を取得するとともに、ポートフォリオの利回り向上のため、六本木ファーストビル及びアークフォレストテラスを譲渡する物件相互売買を実施した。
なお、保有物件については、きめ細かな運営管理や計画的な修繕工事などにより顧客満足度の向上に努めるとともに、テナントの質を考慮しながら、柔軟な価格政策の下で、新規及び既存テナントに対する積極的な営業活動を展開し、稼働率の維持・向上を図った。
当期末現在における本投資法人の不動産ポートフォリオは、保有物件ベースで9物件、既投資額で2,108億16百万円(取得価格ベース)、総賃貸可能面積97,498.53 ㎡(29,493.3 坪)、期末稼働率は98.1%となっている。
森ヒルズリート投資法人(決算単位6ヶ月)
|
|||||
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
配当
|
12年1月期
|
4,765
|
3,108
|
1,997
|
1,996
|
8,600
|
12年7月期
|
4,797
|
3,183
|
2,120
|
2,119
|
8,700
|
12年7月期
|
総資産
|
純資産
|
自己資本率
|
1口当り純資産
|
配当率
|
219,405
|
104,130
|
47.5
|
449,768
|
1.9
|
[ 2012年9月14日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント