アイコン 旭化成/中間期 大幅減益 通期で持ち直し 交易条件悪化

同社は第2四半期累計期間について、次の通り説明している。

1、ケミカル部門は、売上高は3,323億円で前年同期比278億円(▲7.7%)の減収となり、営業利益は146億円で前年同期比196億円(▲57.3%)の減益となった。
石化・モノマー系事業は、中国の景気減速による需要後退などの影響を受け、アクリロニトリルやアジピン酸を中心に海外市況が低迷し、交易条件が大幅に悪化した。
 
2、住宅部門は、売上高は2,130億円で前年同期比131億円(6.5%)の増収となり、営業利益は188億円で前年同期比9億円(5.3%)の増益となった。
なお、建築請負事業の受注高は2,075億円で、前年同期比181億円(9.5%)の増加となった。建築請負事業では、戸建住宅「へーベルハウス」や集合住宅「ヘーベルメゾン」の引
渡戸数が増加した。また、不動産事業における分譲マンションの引渡戸数は減少したものの、太陽光発電システムの設置や改装工事などを中心にリフォーム事業が好調に推移した。
 
3、建材部門は、売上高は248億円で前年同期比25億円(11.4%)の増収となり、営業利益は16億円で前年同期比8億円(109.7%)の増益となった。
住建事業は、軽量気泡コンクリート(ALC)「ヘーベル」の販売が好調に推移した。さらに、高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」などの断熱材事業、基礎事業及び構造資材事業の全事業において販売が好調に推移した。
 
4、医薬・医療部門は、売上高は648億円で前年同期比48億円(8.1%)の増収となり、営業利益は75億円で前年同期比19億円(33.4%)の増益となった。
医薬事業では、研究開発費が増加し、薬価改定の影響も受けたが、昨年11月に上市した骨粗鬆症治療剤「テリボン」の販売量が大幅に増加、血液凝固阻止剤「リコモジュリン」の販売も好調に推移した。
 
5、繊維部門は、売上高は539億円で前年同期比23億円(▲4.0%)の減収となり、営業利益は17億円で前年同期比4億円(▲17.8%)の減益となった。
再生セルロース繊維「ベンベルグ」は裏地用途や民族衣装用途の販売が好調に推移し、エアバッグなどに用いられるナイロン66繊維「レオナ」も堅調であったが、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」では輸出を中心に販売量が減少したことや円高の影響した。
 
6、エレクトロニクス部門は、売上高は669億円で前年同期比106億円(▲13.7%)の減収となり、営業利益は0億円で前年同期比70億円(▲99.9%)の減益となった。
電子部品系事業は、スマートフォン向けミクスドシグナルLSIなどの販売量は増加したが、エレクトロニクス業界の市場低迷による影響を大きく受けた。
電子材料系事業では、リチウムイオン二次電池用セパレータ「ハイポア」の販売量が前年下半期と比べ回復基調にあり、感光性ドライフィルムレジスト「サンフォート」もスマートフォンやタブレット端末向けを中心に好調に推移したとしている。
 ほか略。
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第2四半期
784,446
63,768
62,136
38,214
13年3月期第2四半期
787,508
38,305
35,866
20,613
前年同期比
100.4%
60.1%
57.7%
53.9%
13年3月期予想
1,685,000
96,000
93,000
50,500
12年3月期実績
1,573,230
104,258
107,567
55,766
11年3月期実績
1,598,387
122,927
118,219
60,288
10年3月期実績
1,433,595
57,622
5,367
25,286
13期予想/12期比
107.1%
92.1%
86.5%
90.6%
 
[ 2012年11月 2日 ]
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