アイコン 日成ビルド工業/日本エスコンと資本業務提携 調子に乗りすぎでは・・・

日本中を震撼させた東日本大震災があり、同社は、プレハブ住宅の緊 急大量発注に24時間対応で応じ、同社に巨額の売上高と利益をもたらした。同社は、その利益の使い道に困っているのか、小僧寿しや小澤建設など業務提携や 企業買収などを矢継ぎ早に行い、今度は日本エスコンと資本業務提携すると発表した。

同社は、「日本エスコン」は、事業再生ADR手続の下で成立した事業再生計画を順調に遂行しその完結宣言をするとともに、各金融機関から新規プロジェクトに係る資金の融資も順次再開し、同社の中核事業である分譲マンション事業の拡大に向けて積極的に取り組んでいる。この度の本提携は、「日本エスコン」の分譲マンション事業及び商業施設開発事業での協業により、互いの事業シナジーの効果及び更なる企業価値の向上を期待できるものと考えているとしている。

同社は、日本エスコンが18,000株(1億1,862万円)の第3者割当増資を引き受けるもので、業務提携も締結する。日本エスコン株の5.11%を所有することになる。
ただ、日本エスコンの7月のADR完結宣言は、12月まで返済猶予してもらっていた債権の返済を7月に繰り上げて返済開始したというものであり、当該債権の完済を意味するものではない。総資産451億04百万円に対して借入金は394億34百万円(9月末)ある。

日本エスコンは、豊富な不動産を抱えており、景気が上向き不動産が動き出せば、同社も再度軌道に乗るものと思われる。
ところで、日成ビルド工業が、不動産開発投資業務に精通していれば、今回の同社にとって微々たる出資は問題なかろうが、資本業務提携により、不動産共同開発(SPC・貸付等の開発資金提供)などにより旨みに嵌れば、本業を忘れてしまう危険性を秘める。他の会社に勤め、汗を流したことのない52歳の社長の危さが見えるようでならない。2代目・3代目のトラウマに嵌りそうにも見える。

<日本エスコン業績推移と予想>9月の第3四半期
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年12月期第3四半期
4,953
379
-112
-121
12年12月期第3四半期
4,809
700
221
211
前期第3四半期比
97.1%
184.7%
 
 
12年12月期通期予想
10,300
1,430
750
740
11年12月期実績
9,287
935
290
262
10年12月期実績
15,079
1,497
690
522
09年12月期実績
27,235
-7,424
-9,159
-8,685
08年12月期実績
35,492
941
-1,535
-10,895
07年12月期実績
89,546
10,168
7,598
4,473
通期予想/前期比
110.9%
152.9%
258.6%
282.4%
12年12月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
45,104
3,909
3,903
8.7%
 
<日成ビルド工業業績推移と予想>6月の第1四半期分
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第1四半期
4,840
87
102
90
13年3月期第1四半期
5,351
139
162
98
前年同期比
110.6%
159.8%
158.8%
108.9%
13年3月期予想
25,000
1,500
1,600
900
12年3月期実績(震災特需)
41,879
6,333
6,436
2,196
11年3月期実績
17,204
552
545
249
10年3月期実績
18,367
394
477
242
13期予想/12期比
59.7%
23.7%
24.9%
41.0%
 
[ 2012年11月 5日 ]
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