レオパレス21/中間期 回復には程遠いが・・・
同社の赤字の衝撃は、家賃保証制度の衝撃そのものであった。同社が類する資産活用提案型賃貸事業 であるが、当事業に一棟売り不動産ファンドが参入し、各地の都心へ1ルーム賃貸マンションが山ほど作られた結果、価格競争に陥った。同社の敷金0の優位性 も薄れ、若い客たちは高層賃貸マンションへ流れた。不動産ミニバブルでは、初期には一棟売りマンションは竣工前に売買されていたが、後期には利回りの確定 から入居保証付きに変わり、早期に資金化したい売主は、価格を下げても入居させるという動きに変わっていった。こうした賃貸マンションが山ほど建設され た。
そうした遮音性・利便性に優れ、バイトや勤めがし易い都心のこうした賃貸マンションへ人が流れた。その影響を一番受けたのが、標準2階建アパートのレオパレスであった。
特に同社の建物はイビケンと共同開発した木質系パネル工法を駆使して建設されており、隣人との壁の遮音性には劣るものがあった。Hなど隣を気にしたらできるものではなかった。また不景気に突入して夜バイトする学生が多くなり、学生街に多くを建設していた同社には、バイト先の関係から、都心郊外の学生街では不利に働いた。
同社は一括借上げをしていたことから、こうして入居率が一挙に崩れ、家賃保証と入居率のバランスが崩れ、大赤字を露呈するに至った。
同社は、中間期末の入居率は前期末(3月)より2.08ポイント上昇し、83.13%に改善されたとしている。大東建託の9月の居住用入居率が96.1%であり、その違いが明らかとなっている。レオパレスは規格アパートでぼろ儲けしたものの、時代の変遷に自己中で対応、顧客満足度を忘れたツケが来たものと推察される。
同社は、サブプライムローン問題の表面化と共に膨大な赤字を出し、やっと前期 底を打ったようである。新規物件の営業努力や入居者営業の直営店舗やパートナーズ店舗を増加させてきた努力の効果が出てきている。しかも同社は55万1千戸(3月末より5千戸減)に上る管理物件を有しており、やり方次第では、1%の営業利益率の改善では年間46億円も改善される。また、低金利が続く限り、再度成長路線に入ることも可能かと思われる。
それには、入居者の顧客満足度を賃料とのバランスで最大限満足させることが鍵になるかと思われる。
(イビケンとの共同規格分では、以前から最低限でも壁・床パネルに遮音シートを提案してきたつもりだったが・・・、また、現在の建物は改善されているものと思われる)
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第2四半期
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223,044
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-2,191
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-6,187
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-5,203
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13年3月期第2四半期
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219,997
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1,897
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-1,744
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-2,258
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前年同期比
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98.6%
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13年3月期予想
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463,900
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8,000
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6,100
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5,500
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12年3月期実績
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459,436
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4,585
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2,349
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1,588
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11年3月期実績
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484,390
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-23,607
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-31,808
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-40,889
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10年3月期実績
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620,376
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-29,727
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-33,831
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-79,075
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13期予想/12期比
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101.0%
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174.5%
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259.7%
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346.3%
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