アイコン LIXILクループ/中間期 特損赤 通期では利益経常へ

同社は、次のように中間期を説明している。

1、 トステム等の金属製建材事業は、前期に新規連結となった子会社の影響などから、売上高は3,061億42百万円(前年同期比25.0%増)と増収、売価の 低下やタイの洪水などによるコストアップがあったものの、諸経費の削減に努めたことや前年同期に一時的な費用増があり、営業利益は54億71百万円(前年 同期は▲4億65百万円の営業損失)と黒字転換した。

2、サンウェーブ等の水回り設備事業は、売上高は1,780億8百万円(前年同期比1.5%増)と増収を確保することができた。営業利益は、売価の低下などがあったものの統合効果による諸経費の削減が奏功し、51億37百万円(前年同期比77.4%増)と増益となった。

3、INAX陶製品・機器などのその他建材・設備事業においては、前年同期に震災による供給制約があったことのほか拡販に努めたことなどから、売上高は891億13百万円(前年同期比13.5%増)と増収、営業利益は21億87百万円(▲前年同期は18億10百万円の営業損失)と黒字転換した。
 
4、流通・小売り事業においては、新業態店舗の伸長により、売上高は870億26百万円(前年同期比5.8%増)、新規出店に伴う先行投資負担があったものの粗利率の改善などに努めた結果、営業利益は4億92百万円(前年同期比69.2%増)と増収増益であった。
 
5、住宅・不動産他事業は、販売競争の激化などにより、売上高は285億51百万円(前年同期比3.8%減)と減収になったものの、諸経費の削減に努めたことなどから営業利益は21億19百万円(前年同期比36.6%増)と増益であったとしている。
 
 以上では同社に順風満帆の風到来のようにも見えるが、先般900名の人減らしを募集したが、買収された企業の社員にとってトステム体質が合わなかったのか、倍の1,884名も応募する事態となり、早期退職の負担金326億84百万円を特損計上した。
 また、昨秋から今春にかけてのタイ大洪水では、休業中の固定費を除く直接損害額は175億80百万円、当固定費を入れると操業開始までに224億49百万円であった。休業による逸失利益や代参設備による製造におけるコスト増を含めると計り知れない損害を出したことになる。タイ洪水被害企業は多かれ少なかれ、LIXILのように直接・間接大きな被害を被っている。なお、LIXILの当損害については、保険会社から一部金として95億90百万円が既に支払われている(保険会社がパンク状態で分けて支払っている)。
 
トステムとINAXは統合して住生活となり、LIXILとなった今、イロイロな大企業含む人たちが混在している状態となっている。しかし、ボスは会長トステム、社長INAXに変動はない。剥がされるのは新規参入組が中心であり、エキスのみ残されることになる。資本の論理に歯止めなどない。
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第2四半期
604,846
1,179
-952
15,277
13年3月期第2四半期
682,917
13,764
12,476
-10,380
前年同期比
112.9%
1167.4%
 
 
13年3月期予想
1,460,000
54,000
53,000
13,000
12年3月期実績
1,291,396
17,915
16,125
1,868
11年3月期実績
1,214,939
40,409
39,160
15,779
10年3月期実績
982,606
25,983
27,857
-5,331
13期予想/12期比
113.1%
301.4%
328.7%
695.9%
 
[ 2012年11月 6日 ]
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