九州乳業の元・旧経営陣に対する粉飾損害賠償請求和解
みどり牛乳の九州乳業(大分市)が、旧経営陣らが粉飾決算によって会社に大きな損害を与えたとして3年前、旧経営陣の元社長や元幹部など12人を相手取り、約5億3400万円の損害賠償を求めた裁判で、会社が元幹部の1人の遺族と5日和解した。
これで訴えられた12人、10人は和解、元社長の遺族は破産、もう1人の元幹部も亡くなり、遺族が和解金を支払うことで和解して裁判は近く終結することになった。
九州乳業は、平成20年3月期の決算まで11年間にわたって、売掛金を過大に計上したり、架空在庫を計上したりする方法で利益と資産を水増し、粉飾決算を行っていたことが明らかになっていた。
最近はコンビニスーパーにもみどり牛乳が置いてあり、再建途上にあるのだろう。
平成21年期の九州乳業は、粉飾決算を清算して▲166億円の巨額赤字を露呈、129億円の債務超過に陥っていた。農林中金などが債務免除を行い、現在再建途上にある。
九州乳業は粉飾決算が発覚するまで、派閥争いで勝利していた利権屋の酪農組合の人たちが、粉飾決算で好きかつてに経営されていた。
田舎のことだから、巨額赤字の体裁上は一応は裁判したものの、なぁなぁで何ぼも帰って来ていないのが現実だろう。
[ 2012年11月 6日 ]
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