アイコン 鹿島/シンガポールの放送局新社屋建設受注「メディアコープ」260億円

鹿島のシンガポール現地法人カジマ・オーバーシーズ・アジア (KOA)は、このたびシンガポールの建設会社ティオンセン・コントラクターズとの共同企業体で、シンガポールで唯一の地上波放送局であるメディアコープ 社発注による「メディア・コンプレックス新築工事」を指名競争入札の結果、約260億円で受注した。

本プロジェクトは、シンガポール政府が高付加価値産業の拠点として開発を主導している「ワンノース地区」内のメディア産業誘致エリア(メディアポリス)に位置し、槇総合計画事務所が基本設計を担当、劇場やスタジオ、オフィス等を有するメディアコープ社の新社屋を建設するプロジェクト。

本プロジェクトが完成する予定の2015年はシンガポール建国50周年にあたり、8月9日の建国記念日には、新社屋にて祝賀レセプションを実施するとともに、同年中に放送業務を新社屋から開始する事が計画されている。

 KOAは、アジアにおける鹿島の現地法人を統括するとともに、シンガポール国内においては官・民にわたり超高層オフィスビルから複合リゾート施設、ホテル、教育施設、集合住宅、大型半導体工場など様々な建設事業を行うとともに、オフィスビルや大規模複合施設の開発事業を手掛けている。
また、ISOや労働安全資格の取得に加え、これまでに「品質管理」「安全管理」「環境管理」において数々の賞を受賞、加えて、昨年度には日系企業としては初めて、建設事業で統率力を発揮した企業を表彰する賞「Built Environment Leadership Award」も受賞している。
今回の受注は、これらの実績、ノウハウ、競争力に加え、日本国内で培った放送局、劇場等の建設・設計に対するノウハウが高く評価され、入手に結びついたと考えているとしている。


<工事概要>
工事名  :メディア・コンプレックス新築工事
工事場所 :シンガポール共和国ワンノース地区
発注者  :メディアコープ社
設計者  :基本設計:株式会社槇総合計画事務所(日本)
実施設計:DPアーキテクツ社(シンガポール)
構造設計:WEBストラクチャーズ社(シンガポール)
設備設計:パーソンズ・ブリンカホフ社(米国)
音響設計:アラップ・シンガポール社(シンガポール)
照明設計:株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツ(日本)
工事金額:約260億円
工期  :2012年11月~2015年6月(32か月)
建物概要
敷地面積:15,061m2、
延床面積:128,400m2
構造:鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階地上12階建
用途:放送局、劇場、オフィス

メディアコープ

[ 2012年11月 9日 ]
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