アイコン 中国/第18期中央政治局常務委員7名を選出

予想通り第18期中央政治局常務委員7名が選出された。
中国共産党は15日、第18期中央委員会第1回総会(1中総会)を北京で開催、習近平国家副主席(59)を総書記に選出した。
習氏は、胡錦濤前総書記(国家主席)の後を引き継ぎ、最高指導者として中国を率いていく。
中国共産党はまた、習近平氏を中央軍事委員会主席に、範長竜、許其亮の両氏を副主席にすることを決定している。
軍とのパイプが太い習氏がトップに就くことで、沖縄県・尖閣諸島をめぐる中国の対日強硬姿勢が加速することが懸念される(胡錦濤国家主席は、先般、異例の軍部トップ3を入れ替え、胡錦濤色を残している)。
江沢民派=上海幇は、江沢民自身が対日強硬派で知られ、その流れを組む上海幇(江沢民一派=上海官僚経験者)、全体が対日強硬派には、衣替えする。

今回の常務委員の人選は、政治的には改革よりも現状維持、勢力では、新進勢力(共青団=団派=胡錦濤)が、既存エリートグループに大敗、上海幇や太子党のエリートグループが「さらに5年」主張できることになった。
習近平氏は、そのリーダーシップ力に懸念があるとされ、尚更、外部の日本に対する風当たりを強めるものと思われる。
胡錦濤氏は、中国トップの権力構造(長老)からの今回の人選であり、団派の李克強氏は首相候補として事前に紹介されており、胡錦濤氏の力はその他の人選で全く力を発揮できなかったことになった。

これ以上、尖閣にまとわり付かれたら日本も非常に気分が悪いが、習氏や上海幇の台頭により跳ね上がり軍部の分子が、愚かに上陸でもしてくれば最悪の事態に至る可能性もある。範長竜、許其亮の両氏は中央委員と軍副主席の地位に着いたが、人物像はまだ不明。

<第18期中央政治局常務委員(2012年10月15日選出)>
習近平 序列第1位 国家主席候補・・太子党(1953年6月生)親は習仲勲元副首相
李克強 序列第2位 首相候補・・・・共青団(=団派=胡錦濤派)(1955年7月生)
張徳江 序列第3位 現重慶市書記・・上海幇・・・胡錦濤派と裏取引?
現重慶市長は薄熙来の後任(1946年11月生)
兪正声 序列第4位 現上海市書記・・上海幇・・・江沢民一族排除、太子党にも入る。
親は元天津市長(1945年4月生)
劉雲山 序列第5位 現党宣伝部長・・上海幇(共青団出身)(1947年7月生)
王岐山 序列第6位 現副首相・・・・太子党・・・経済学者、中央規律監査委員会書記に就任。姚依林元副首相の娘婿(1948年7月生)、派閥色薄い。
張高麗 序列第7位 現天津市書記・・上海幇・・・中央政治局員、天津書記
習近平が推薦?(1946年11月生)

<中央政治局委員>
中国共産党は15日、第18期中央委員会第1回全体会議を北京で開催、中央政治局委員を選出した。
第18期中央政治局委員は習近平(中央軍事委員会主席就任)、馬凱、王岐山、王滬寧、劉雲山、劉延東、劉奇葆、許其亮(軍副主席就任)、孫春蘭、孫政才、李克強、李建国、李源潮、汪洋、張春賢、張高麗、張徳江、範長竜(軍副主席就任)、孟建柱、趙楽際、胡春華、兪正声、栗戦書、郭金竜、韓正の各氏。(この中から常務委員が選出されている)

[ 2012年11月15日 ]
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