アイコン (株)伊藤ショウ/自己破産へ

戸建分譲の(株)伊藤ショウ(大阪府守口市高瀬町5-8-1、代表:佐倉光興)は11月20日事業停止、事後処理を細田祥子弁護士(電話06-6365-6238)に一任して、自己破産申請の準備に入った。
 負債額は約35億円。

 リーマン・ショック後、戸建分譲中の物件が売れなくなり、資金固定化に耐えられず、今回の事態に至った。以前は戸建分譲のほか分譲マンションも手掛け、平成20年3月期は95億円の売上高を計上していたが、本業の戸建分譲に戻したものの、平成23年期は10億円台の売上高まで落ちていた。

戸建分譲市場は、関東・近畿圏とも東日本大震災後から売れなくなっており、開発も総じて減じている。リーマン・ショック後の投売り不動産の分譲も終わり、開発用物件の新規取得コストが上がり、利益幅も減じている。経済悪化やデフレ不況の浸透は、住宅取得に対する消費者マインドを大きく後退させており、暫くはこうした状態が続くものと思われる。
 

[ 2012年11月21日 ]
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