アイコン 青島の旧橘ホテル再開発頓挫/和多屋別荘社長が代表のSPC/宮崎

宮崎市青島の旧橘ホテル跡地(330室のホテル建物)の再開発が頓挫した問題 で、同市は29日、土地を所有する特別地方公共団体の折生迫財産区(財産管理者:戸敷正宮崎市長)が、事業から撤退した特別目的会社(SPC)のブルーア イランドリゾート(ブルーアイランド社、本社:宮崎市、社長=小原健史(和多屋別荘の社長))に土地明け渡しと未払い賃料の支払いを求めた訴訟が、宮崎地 裁で一部和解したことを明らかにした。
ホテルの事業中止後も残っていた倉庫と産業廃棄物をブルーアイランド社が撤去して明け渡す内容となっている。

11月28日の和解協議で、両者がブルーアイランド社に撤去義務があることを確認した。一方、産廃物の処理費用は約2千万円掛かるとみられ、ブルーアイランド社の代理人弁護士は、地域に迷惑をかけており道義的に和解した。ただ費用が無いのでどこかに立て替えてもらわないと処分できないと話しているという。和解には期限が示されておらず、実際に明け渡される時期は未定となっている。

折生迫財産区がブルーアイランド社に求めた未払い賃料1,100万円の請求訴訟は今後、ブルーアイランド社が同財産区とみずほコーポレート銀行に対して起こしたホテル解体費など計約3億8千万円の支払いを求めた損害賠償訴訟と併合して同地裁で争われる見通しとなっている。

<<経過>>
<平成20年9月2日>

宮崎市は(平成21年)9月2日、青島の玄関口に18年近く放置されていた旧青島橘ホテル(廃墟)がようやく解体~再開発される。旧青島橘ホテルの受け皿企業選びで、ホテルの土地を所有する宮崎市折生迫財産区(代表:市長)などは、佐賀県嬉野市の老舗旅館の「和多屋別荘」系の特別目的会社(SPC)のブルーアイランド社の事業計画案を支持することを決定した。
ブルーアイランド社の開発計画では、総事業費が約15億円、2階建ての高級コテージ風ホテル(24室)を建設、地元特産品の販売スペース、飲食ゾーン等も設置を計画している。土地利用は同財産区と賃貸借契約を結ぶ。

この間、旧青島橘ホテルの330室の建物は解体済み、倉庫と産業廃棄物がまだ残っていた。(ホテル建物の解体費用をブルーアイランド社が請求した訴訟)

<平成24年6月23日>
ブルーアイランド社が、跡地を所有する折生迫財産区とみずほコーポレート銀行にホテル解体費や地代計3億8千万円の負担を求めて宮崎簡裁に申し立てた調停が(平成24年)6月23日開かれ、財産区側は請求に応じない姿勢を示し、朝廷は不成立に終わった。
同社は、民事訴訟を2週間以内に起こす方針。「ホテル解体の業者選定のコンペでは、解体費用は業者が負担する事が条件」となっていたが、ブルーアイランド社は、「社会通念上、建物を撤去するのは貸主」不当契約と主張している。(宮崎日日新聞)

<平成24年8月28日>
再開発を「ブルーアイランド社」が断念した問題で、跡地を所有する折生迫財産区は(平成24年)8月28日、借地契約解除後も占有しているとして、ブルーアイランド社に跡地の明け渡しと、未払いになっている借地料約 1100万円などの支払いを求めて宮崎地裁に提訴した。(宮崎日日新聞)

 

[ 2012年11月30日 ]
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