アイコン 白色LED-P世界市場15年6,575億円と成長鈍化/矢野研

矢野経済研究所は、白色LEDパッケージの世界市場を調査した結果を14日発表した。

<白色LEDパッケージとは>
 白色LEDパッケージとは、LEDチップと蛍光体をリードフレームや樹脂ケースなどに封入し、基板実装し易くした電子部品をさす。
  本調査における白色LEDパッケージ市場では、需要用途(アプリケーション)によっては事業が垂直統合され、製品として出荷されるために、白色LEDパッケージとして市場投入されない場合は、これをパッケージ市場価に換算して、市場規模を算出している。
 また、下記の3つの需要用途(アプリケーション)に区分し、算出した。
 [1]液晶バックライト:屋外ディスプレイ、テレビ、PC、タブレット、携帯電話、スマートフォンなどの液晶バックライト用途
 [2]照明:屋外・屋内向け照明器具の光源用途
 [3]車載、その他:自動車外装ランプ、室内灯やその他機器の光源用途

2012年の白色LEDパッケージ世界市場規模(メーカー出荷金額ベース)を、対前年比7.9%増の5,773億4,900万円と見込まれる。
液晶バックライトや照明器具など主要アプリケーションにおける白色LEDパッケージ搭載率は高まっているが、1セットあたりの白色LEDパッケージ使用個数の減少やパッケージ単価の低下が進み、伸び率は一桁成長にとどまっている。

2015年の白色LEDパッケージ世界市場を6,575億7,900万円と予測。
今後、白色LEDパッケージ世界市場規模は、数量ベースでは照明用途を中心に大きく増加することになる。しかし、それと同時に1セットあたりの白色LEDパッケージ使用個数の減少とパッケージ単価の低下はこれまで以上大幅に進むことになる。
 その結果、白色LEDパッケージ世界市場(メーカー出荷金額ベース)の2012年から2015年までの年平均成長率(CAGR)は4.4%で推移し、2015年の同世界市場規模は6,575億7,900万円まで成長すると予測している。

 

[ 2012年12月14日 ]
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