FBI/オリンパスの損失隠し加担で台湾人銀行マン逮捕 刑確定すれば20年
終わっていないオリンパス問題。
FBI(米連邦捜査局)は20日、オリンパスの巨額損失隠し事件に関連し、数億ドルの損失隠しに関与した罪で、シンガポール在住で銀行幹部の台湾人チャン容疑者をロサンゼルスで逮捕した。
オリンパスの数億ドルの投資に関与し、秘密裏に処分したにもかかわらず、まだ投資が存在するかのように、監査法人に対して保証することで6年間にわたり犯罪を隠蔽した罪に問われている。
起訴状では、チャン容疑者に対してオリンパス側から1,000万ドル(約8億3千万円)が支払われたとされている。
なお、当犯罪が確定すれば、チャン容疑者には20年間の懲役刑が待っているという。
日本のオリンパスの犯罪経営者たちは、日本の軽~い刑でぬくぬくとしているが、証券界も既にグローバル化しており、こうした犯罪に対して、厳格に重罪を課さなければ一向に犯罪は減らない。
現在、日本証券市場では、その筋のおもちゃになっている上場企業が数多ある。重罪のリスクこそが金融犯罪を減らす唯一の方法でもある。
オリンパス事件は、日本のオリンパスでは既に終わったことになっているが、今回の逮捕で、まだアメリカでは終わっていない証となった。オリンパスの経営陣が陣頭指揮した事件であり、アメリカ司法当局が、オリンパスに対して巨額の制裁金を課す可能性もある。当然、発火点となったイギリスやEUも同じ動きをしてくるものと思われる。
世界の金融当局は、ハゲタカの巣となっているバミューダやケイマンなどのタックスヘブン国の金融規制を徹底的に行わない限り、世界金融の秩序は崩壊したままであり、再度大パニックを起こすことになる。そうしたシステムを作り上げたその責任はすべてアメリカとイギリスにあり、竹中平蔵や橋下が心酔する新自由主義の実態でもある。
一度あることは二度あり三度ある。
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