日清食品によると、問題となっているのは、従来は縮れていた即席麺をストレートにする製法。同社は平成２１年１０月、まっすぐな即席麺を効率的に製造する技術の特許を登録。「どん兵衛 天ぷらそば」や「日清焼そばＵＦＯ」などに使用している。
しかし、サンヨー側が２３年１１月に登録した別の特許で同様の技術が使われているとして、提訴に至ったという。
日清は、サンヨー食品側の「サッポロ一番ちゃんぽん」など１１商品に同様の技術を用いていると指摘している。
日清は「即席麺をストレートにすることできれいにほぐれ、なめらかなのどごしを味わえる。この製法は革新的な技術だ」と主張している。

訴えられたサンヨー食品の対象製品は次の通り
「サッポロ一番 オタフクお好みソース焼そば」(カップ)、
「サッポロ一番 塩カルビ味焼そばレギュラー」(カップ)、
「サッポロ一番 ちゃんぽん」(袋)、
「サッポロ一番 ちゃんぽん5個パック」(袋)、
「サッポロ一番 ちゃんぽん どんぶり」(カップ)、
「サッポロ一番 麺の力 中華そば 醤油味」(袋)、
「サッポロ一番 麺の力 中華そば 醤油味5個パック」(袋)、
「サッポロ一番 麺の力 ちゃんぽん」(袋)、
「サッポロ一番 麺の力 ちゃんぽん 5個パック」(袋)、
「サッポロ一番 麺の力 ちゃんぽんどんぶり」(カップ)、
「サッポロ一番 麺の力 中華そば 醤油味どんぶり」(カップ)

こんなに多くのサッポロ一番が売れなくなれば、サンヨー食品は致命的な打撃を被ることになる。しかし、サンヨー食品の特許を特許庁が認めており、日清食品も特許庁に対して、特許の無効訴訟ならば理解もできるが、日清食品が、いきなり、相手社を訴え出るとは如何なものだろうか。
日清食品は業績が高い位置で停滞し伸びていない。不景気な世の中でうちめしがブームになっており、日清食品は乗れずにいる焦りがあるのだろうか？業界の王道を行くのが日清食品だとばかり思っていたが・・・。