アイコン ダイエット:珈琲のポリフェノールに体脂肪低減作用/花王 トクホ飲料販売へ

花王は6日、コーヒーに含まれるポリフェノール(クロロゲン酸類)に、血管内皮機能改善作用と体脂肪低減作用があることを、ヒトで初めて検証。焙煎によって生じる成分と機能発現の関係について、国際コーヒー科学会議で発表した。
花王ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所と生物科学研究所は、成人を対象とした継続摂取試験を通して、コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸類」の持つ生理機能と、焙煎によって生じる成分との関係について調べた。

その結果、クロロゲン酸類に血管内皮機能を改善する作用を見出した。また、血圧がやや高めの方を対象とした試験で血圧改善が認められた。同時に、この作用を十分に発現させるためには、クロロゲン酸類を豊富にするとともに、焙煎工程で生じる酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)を低減させたコーヒーが有効であることを明らかにした。
さらに、このコーヒーを用いてBMI(=肥満度チェック、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))伸長-体重)が平均27.7の方を対象とした試験により、クロロゲン酸類が体脂肪や体重を低減する作用を有することを見出した。
クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられる。

これらの研究成果は、世界のコーヒー関連研究者が集う第24回国際コーヒー科学会議、ASIC(2012年11月11日~16日,コスタリカ;サン・ホセ)において発表した。
今後、クロロゲン酸類の機能や焙煎で生じる成分の影響についてさらに詳細な研究を進めていく。
クロロゲン酸類の新たな生理機能の発見とともに、焙煎によって生じる成分と機能の発現との関係を明らかにした今回の成果は、コーヒーの健康飲料としての可能性をより広げるものと期待される。

花王では来春、クロロゲン酸類を多く含ませた珈琲飲料を特定保健用食品として売り出す予定である。
 

[ 2012年12月10日 ]
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