アイコン 電子部品の(株)ミスズ工業110人希望退職へ シャープの影響

精密・電子部品製造の(株)ミスズ工業(長野県諏訪市四賀3090)は7日、業績の悪化を受け、全正社員約300人を対象に呼び掛けた希望退職の募集に、約110人が応じたことが判明した。 
人員削減計画では「130人程度」であったものの、目標とする固定費の削減は達成できるめどが付いたとしている。
同社は、希望退職は11月中旬に募り、当初応募が80人弱にとどまったため、他の社員に再び退職を促してきた。応募者は12月20日以降、順次離職することになる。

同社の国内工場は、諏訪市の本社兼工場と箕輪工場(長野県上伊那郡箕輪町中箕輪1536)及び岩手工場(岩手県北上市北工業団地1-15)の3ヶ所を有し、このうち液晶TV用電子部品を製造していた箕輪工場は来年3月までに閉鎖する方針となっている。
同社は今後、精密プレス部品を軸に、次の成長を目指して再建を図る意向。

同社は、精密・電子部品メーカーであるが、これまでシャープやパナソニック向けに液晶TV用電子部品を納品していたものの、液晶TVが世界で韓国勢に負けてしまい、また、内需の特需であった地デジ・エコPも終了して、急激に国内の液晶TVは売りなくなり、液晶TVメーカーは内外で沈没、同社はその余波を受け、受注不振に陥り、今回の措置を採った。同社は平成20年3月期には132億円の売上高を計上していたが、その後激減している。
同社の取引先は過去、岩手東芝エレクトロニクス、セイコーエプソン、シャープ、パナソニック、南安精工、安曇精工、ルネサス販売などがあげられている。
 

[ 2012年12月17日 ]
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