アイコン 11月の鉄鋼生産概況 3ヶ月連続減の▲2.3%減/日本鉄鋼連盟

2012年11月粗鋼生産850万トン、前月比▲3.8%減 前年同月比▲2.3%減。
 2012年11月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも減少した。

○ 銑鉄生産は、656.4万トンと前月に比べ22.6万トン、▲3.3%減少、前年同月比0.3%増加となり、前年同月比では2ヶ月振りの増加。
1~11月では7,470.8万トン(同0.1%増)となった。なお、11月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

○粗鋼生産は、849.8万トンと、前月比33.9万トン、▲3.8%減少、前年同月比▲2.3%減少となり、前年同月比で3ヶ月連続の減少。
11月の1日当たり粗鋼生産は28.33万トンで、10月の同28.50万トン比▲0.6%減だった。1~11月では9,865.8万トン(同▲0.5%減)となった。
<炉別>
炉別生産をみると、転炉鋼が652.2万トンと前月比▲4.0%減(前年同月比0.4%増)、電炉鋼が197.6万トンと同▲3.4%減(同▲10.4%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が3ヶ月振りの増加、電炉鋼は4ヶ月連続の減少となった。
<鋼種>
鋼種別生産では、普通鋼が680.8万トンと前月比▲1.2%減(前年同月比3.1%増)、特殊鋼が169.0万トンと同▲13.0%減少(同▲19.3%減)となり、前年同月比では普通鋼は2ヶ月振りの増加、特殊鋼は4ヶ月連続の減少。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は、746.9万トンと前月に比べ34.3万トン、▲4.4%減(前年同月比▲4.2%減)と、前年同月比では3ヶ月連続の減少。また、1~11月では8,735.6万トン(前年同期比▲0.1%減)となった。

○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は、611.3万トンと前月比▲9.4万トン、▲1.5%減(前年同月比2.3%増)となり、前年同月比では2ヶ月振りの増加。1~11月では6,890.7万トン(前年同期比0.2%増)であった。

 品種別では、条鋼類は157.5万トン、前月比▲1.3%減(前年同月比0.3%増)で、前年同月比では6ヶ月連続の増加。
鋼板類は447.4万トン、同▲1.7%減(同3.1%増)となり、前年同月比では2ヶ月振りの増加となった。

主要品種の生産内訳では、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が347.9万トン(前月比▲4.1%減、前年同月比7.7%増)と、前年同月比で4ヶ月連続の増加。
厚板は、93.5万トン(前月比10.3%増、前年同月比▲9.4%減)と、前年同月比で4ヶ連続の減少となった。
一方、条鋼類では小形棒鋼が77.3万トン(前月比▲2.0%減、前年同月比▲1.7%減)と前年同月比で2ヶ月連続の減少。
H形鋼は28.2万トン(前月比▲3.3%減、前年同月比3.0%増)と同6ヶ月連続の増加。
大形形鋼は8.0万トン(前月比4.1%増、前年同月比▲2.4%減)と同5ヶ月連続の減少。
中小形形鋼は8.8万トン(前月比▲3.0%減、前年同月比13.3%増)と同2ヶ月振りの増加となった。

○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は、135.5万トンと、前月に比べ▲24.8万トン、▲15.5%減(前年同月比▲25.5%減)となり、前年同月比では4ヶ月連続の減少となった。1~11月では1,844.9万トン(同▲1.1%減)であった。

▲が多く、日本及び世界の設備投資が減退している証となっている。なお、H型鋼は建設向けも多く、前年同月比6ヶ月連続して増加しているのは、暗い指数のなか、少しは明るい材料だろうか。
 

[ 2012年12月20日 ]
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