アイコン 新宿クリニック博多院の榎並寿男医師 大々的に幹細胞投与 聖心美容外科も

幹細胞投与治療に日本は規制まったくなし、2年前にも2人死亡、問われる厚労省。
今年5月開業したばかりの福岡市博多区博多駅中央街5-14福さ屋ビルという雑居ビル3Fにある「新宿クリニック博多院」の榎並寿男医師(65)らが、さまざまな病気の治療などをうたい、研究段階にある幹細胞投与を毎月500人近い韓国人に実施していることが分かった。
韓国ではこうした幹細胞投与は薬事法で禁じられているが、日本には規制がない。幹細胞を使ってさまざまな病気を治す「再生医療」に期待が集まる中、効果や安全性に問題がある治療法が広がっている。

韓国のRNLバイオ社(ソウル市)は、幹細胞の保管料などとして患者と1000万~3000万ウォン(80万~240万円)の契約を結ぶ。同社が韓国人に新宿クリニック博多院を紹介している。(RNLバイオ社と中国で締結している医療機関での施療費は2500万ウォン、約200万円)であったという証言もあるとされる。日本など規制がない外国の医療機関に協力金を支払い、患者を紹介して送り込んでいる。

新宿クリニック博多院の榎並寿男医師は、「韓国人に、本人の脂肪から取り出した『間葉系幹細胞』を投与している」と説明。糖尿病や心臓病、関節リウマチ、パーキンソン病など多くの病気を治せるとしている。

厚生労働省は10年3月、医政局長名で通知を出し、医療機関が幹細胞治療をする場合は施設内倫理委員会の承認を得ることや、実施後のデータ公表などを求めた。榎並医師によると、同院ではこの手続きを踏んでいない。(罰則規定がないことから効力なし)。
幹細胞治療の効果や安全性をめぐっては多くの課題がある。動物実験では、幹細胞投与後に血管が血栓で詰まるという死亡例が報告されている。

10年にはRNLバイオ社が所有する京都市内のビルに開設したクリニックで、幹細胞投与を受けた糖尿病の韓国人男性(73)が、血栓が肺動脈に詰まる「肺塞栓」で死亡した。RNLバイオ社は「患者は来日時にエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)を起こしていたとみられる」と、投与と死亡の関係を完全否定している。

日本人向けの幹細胞投与も、美容分野を中心に広がっている。全国展開する「聖心美容外科」(東京都港区など)は、豊胸などを望む来院者に、本人の脂肪から取り出した幹細胞を脂肪と混ぜて体内に戻す「再生医療」を約500例実施。「安全性、有効性は確認し、学会発表もしている」(広報担当)という。

韓国政府の調べでは、RNLバイオ社が海外の医療機関と提携して幹細胞投与を受けた患者は、2007年~2010年12月までに約8000人がいるとされ、殆どが韓国人。RNLバイオの協力医療施設は、日本の「京都ベテスダクリニック」のほか、韓国に5施設、中国に4施設あるという。アメリカやドイツにも協力施設が存在するとの情報もある。
2010年には京都で幹細胞治療を受けた韓国人患者2人が死亡し、韓国で大きな社会問題となり、裁判も行われている。
韓国保健福祉部(省)関係者は「幹細胞を体外で培養、増殖するには臨床実験を経て、医薬品品目許可を受けることが必要で、問題の業者(=RNLバイオ社)の幹細胞治療剤は、まだ安全性や有効性が認定されていない」と指摘している。

既得権益分野には、特にうるさい医学界や日本の厚労省であるが、新分野については問題が発生しない限り野放図となる日本。特にこの分野では、日本で治療した韓国人が犠牲となっており、今後国際問題化するおそれもある。
日本政府は、世界の後進国・罪悪国にならないように早期に幹細胞投与治療の運用指針や基準及び違反に対する罰則規定を施行すべきである。

高齢の医者が雑居ビルの出来立てのクリニックでこうした治療を大掛かりに行うとは、裏で大きな金が動いているとしか考えられず、医者も銭儲け見え見え。もしかするとRNLバイオ社は医療マフィアかも知れない。参考記事:毎日新聞・韓国紙 

[ 2012年12月25日 ]
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