アイコン 全国の女性社長を調査 社長10人に1人が女性/東京商工リサーチ

 全国245万社のうち女性社長は26万4,445人にのぼり、10人に1人の割合となった。
女性社長の名前では「和子」社長が最も多く3年連続トップ。
都道府県別の女性社長率では、西日本が東日本より比率が高い「西高東低」の傾向がみられた。
産業別社数では宿泊業、飲食業、介護事業などを含むサービス業他が最も多く全体の約4割を占めた。
出身校では日本大学が3年連続トップ。

<都道府県別の女性社長数最多は東京、最少は鳥取>
 都道府県別で女性社長が最も多かったのは、東京の6万5,984人(前年6万845人)で3年連続トップ。
次に大阪2万3,644人(同2万1,645人)、神奈川1万8,002人(同1万6,447人)、愛知1万3,255人(同1万2,223人)の順で前年と順位が変わらず。これに対し、女性社長数が少なかったのは、鳥取1,030人、島根1,109人、佐賀1,273人、福井1,296人の順だった。

<企業の「女性社長率」全国平均が10.7%に上昇>
 女性社長数と企業数を対比した「女性社長率」は、全国平均が10.7%(前年10.4%)で前年より0.3ポイント上昇し、都道府県別で全国平均を上回ったのは11都府県だった。
「女性社長率」の比率が最も高かったのは、東京の13.3%(前年12.9%)。以下、神奈川12.1%、大阪11.76%、福岡11.75%と大都市圏が続き、千葉11.5%、兵庫11.4%、奈良11.3%の順。
 これに対し比率が低かったのは、岐阜7.1%、新潟7.4%、長野7.4%、石川7.51%、山形7.53%、福井7.54%の順だった。
「女性社長率」が高い上位20位をみると、西日本の15府県(九州6県、近畿4府県、四国3県、中国2県)がランクインし、「西高東低」の傾向がみられた。

<産業別社数サービス業他が約4割>
 女性社長の「産業別社数」では、
最も多かったのが宿泊業、飲食業、介護事業、教育関連などを含むサービス業他の10万1,407社(構成比38.3%)だった。
次いで、小売業4万1,480社(同15.7%)、
不動産業3万7,059社(同14.0%)、
建設業2万4,218社、
製造業1万9,466社と続く。
さらに細かな業種別では、「介護事業」、「不動産賃貸・管理」、「飲食店」などが目立った。

産業別の「女性社長率」では、最高が不動産業の20.5%で5人に1人の割合となった。次いでサービス業他が14.5%、小売業13.0%、金融保険業11.3%、情報通信業10.6%の順だった。これに対し、比率が低かったのは建設業の4.6%、農・林・漁・鉱業6.5%など。

<女性社長の出身大学日本大学が最多>
 女性社長の出身大学別では、トップが日本大学の246人(前年210人)で3年連続トップ。
2位が慶応義塾大学の217人(同199人)。
3位が青山学院大学187人(同186人)でトップ3の顔ぶれは前年と変わらず。
4位が日本女子大学179人、
5位が早稲田大学176人、
6位が東京女子医科大学174人、
7位が同志社大学131人と続く。
国公立大学卒は17位に東京大学が75人(前年68人)、25位に北海道大学が60人で前年36人から増加した。27位に広島大学55人(前年51人)、37位に京都大学48人(同44人)。上位30位では女子大学が11校ランクインしている。

<女性社長の名前の御三家は「和子」、「幸子」、「洋子」で変わらず>
 女性社長の名前では、1位が「和子」の3,831人で3年連続トップ。
2位は「幸子」3,165人、
3位が「洋子」3,084人となり、トップ3は前年と変わらず。
4位が「裕子」2,246人、
5位が「京子」2,107人、
6位が「恵子」2,033人、
7位が「久美子」1,938人の順。
トップの「和子」は、昭和の始まりから昭和27年(1952年)頃まで、女性の生まれ年別の名前ランキングで常にトップを占めたことも影響した。
 ただし上位20位では、「子」がつく名前が大半だが、唯一19位に「明美」(1,219人)がランクインし、世代交代の兆しもみえる。
このほか名前カナでは、「ケイコ」が7,578人で最も多く、次に「ヨウコ」6,235人、「ヒロコ」4,797人、「ジュンコ」4,432人の順だった。

<女性社長企業の売上高上位>
 売上高別の上位5社では、トップが玩具販売の日本トイザらス(株)(神奈川、モニカ・メルツ社長)、
2位が人材派遣の(株)リクルートスタッフィング(東京、渡邊由紀子社長)、
3位が人材派遣のテンプスタッフ(株)(東京、篠原欣子社長)、
4位は生活協同組合のみやぎ生活協同組合(宮城、内舘昭子理事長)、
5位が化粧品、健康食品製造販売の(株)ディーエイチシー(東京、高橋芳枝社長)だった。

<女性社長の上場企業は26社>
 女性社長(代表執行役を含む)の上場企業は26社(判明分)。産業別では、サービス業が6社で最も多く、次いで情報・通信が5社、小売が4社、化学とその他製品が各3社。

 これまで女性社長は、親や配偶者などから事業を引き継ぐ同族継承パターンが多かった。しかし、最近は女性の視点を生かしたビジネスを、成長事業として育成するため、女性起業家に対し事業奨励金を含む事業支援を行う金融機関もあるなど、意欲ある女性の起業が目立つ。
 また、企業サイドでも多様な人材を生かして組織活力の向上を図るため、積極的に女性を活用する姿勢が強まっている。こうした動きを背景に、今後も女性社長の増加傾向が続くとみられるとしている。
本調査は、東京商工リサーチの245万社(2012年9月時点)の代表者データ(個人企業を含む)から女性社長(病院、生協などの理事長を含む)26万4,445人(前年24万3,632人)を抽出した。調査は前年に続いて3回目。

 韓国も女性が大統領となった。日本の女性も日本女性らしさを残し変わって欲しいものだ。男性として好き嫌いの激しさとヒステリーだけはいただけない。
 

[ 2012年12月25日 ]
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