アイコン 権力乱用 遠賀タクシー1月8日営業免許取り消し 九州運輸局佐藤尚之局長

権力を持つ時代遅れの官僚たちは、時代の流れや市民のことを一切考慮せず、その権力を行使する。

<遠賀タクシー事件>
福岡県北部にある遠賀タクシーは、運輸局から認められた独自のタクシー料金制度を持つ。それだけでも運輸局やタクシー業界団体から嫌われ者扱いとされるという話もある。
しかし、長距離利用の乗車客=市民からは、他のタクシー会社のシステムより安くなることから喜ばれている。そうした遠賀タクシーには、九州運輸局から区域外営業をしていたとして12月26日、2013年1月8日付けでタクシーの営業免許を取り消すという通知が来たという。

<区域外営業の実態は>
遠賀タクシーは、会員制のタクシー会社である。昭和42年創業以来、地元遠賀町と隣接する鞍手町の古門地区でも営業をしてきた。
しかし、遠賀タクシーは、運輸局への届出を遠賀町と隣接する北九州地区などは営業区域登録していたものの、これまで一度足りとて運輸局の監査でも指摘されず、創業来今日まで古門地区での営業区域登録をせず営業を続けてきた。

<是正指導なしの問答無用>
そこでこの度、九州運輸局は、何の是正措置や営業区域の登録を再申請指導など一切せず、いきなり営業許可取り消しを行うという。

こうした中、遠賀タクシーは、先日も鞍手町の客から依頼があったものの、こうした事情からいったん断ったという。しかし、客から地元タクシー会社へ連絡したところ、行き先が近いからとの理由で断られ困っていると言われ、遠賀タクシーは、遠賀町と隣接する鞍手町古門地区の客の家へ配車し乗せたということであった。
創業来続けてきた鞍手町古門地区での営業であり、こうした事態の中でも顧客が困り果てていることから営業したという。

<タクシー会社の存在意義・価値とは何か>
タクシー会社は、何のために存在意義や価値があるのだろうか。それは当然市民の足としての利用にある。田舎ではお年寄りも多く、近距離でもタクシーを使わざるを得ない客も多い。また、バスも以前からすれば本数も減り続けている。そうした人の移動に車が必要な人たちの足となることにタクシーの存在価値があるのではなかろうか。

それを、(昔から営業していたとしても)営業許可区域外だからとして、(是正・指導など一切せず)、一刀両断にタクシーの営業免許取り消しとは、九州運輸局佐藤尚之局長の権力の乱用ではないだろうか。

遠賀タクシーは、会社設立以来、鞍手町のタクシー会社が深夜営業もしておらず、深夜の場合、鞍手町の客から迎えに来るよう連絡があれば、ずうっと利用してもらってきたそうである。

時代を変えようとする者たちは、時代を変えようとしない大勢の者たちから、いつも袋タタキにあう。既得権益に守られ前に進もうとしない業界と官僚たちが結託して時代を前に進ませない。田舎は特にそういう傾向が強すぎる。

市民から、高齢の方や体の不自由な方から喜ばれているタクシー会社を、このまま営業許可取り消しの理由で潰していいのだろうか。

一度決めたら梃子でも覆さない官庁組織にあり、九州運輸局佐藤尚之局長殿は、今一度、遠賀タクシーの件を再検討して賢明な判断を仰ぎたいものである。

[ 2012年12月26日 ]
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