アイコン iPS研究に向こう10年間で1,100億円支援/自己iPS細胞移植拒絶なし確認

下村文科相は10日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の関連研究に今後10年で1100億円規模の長期的な支援を行う意向を表明した。
 文科省は2012年度の補正予算案で、iPS細胞研究に200億円を要求。このほか、再生医療実現に向けた基礎研究に年90億円程度の支援を10年間にわたって続ける方針。

iPS研究所の研究員は、正社員ではなく、いつも生活不安をさせながら研究してもらっていると山中教授が嘆いていた。今後、そうした研究員も生活不安から逃れることができ、研究に専念できることになる。
 ただ、iPS研究の成果は万国共用であり、日本の医学者・科学者・医療関係機関・医療関係企業などが先んじて医療技術を製品化していくことにこそ日本にとって最大利益が生じる。特許料だけでは価値は限られたものとなる。日本の医療産業に結びつけることが一番重要だ。それは山中教授の仕事ではない。

<自分への移植、拒絶なし iPS細胞、マウスで確認/放射線医学総合研究所>
 放射線医学総合研究所などのチームが10日、自分と同じ遺伝情報を持つiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った皮膚や骨髄の細胞の移植を受けても、ほとんど拒絶反応が起きないことをマウスの実験で確認したと英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 米国の研究者が2011年、マウスのiPS細胞を元のマウスに移植すると体が異物と認識して拒絶反応が起きたと発表。医療応用に向けた懸念とされていたが、今回はそれを払拭する結果となった。
 チームは将来の治療を想定し、米国の実験のようにiPS細胞のまま移植するのではなく、体の細胞に成長させてから移植する方法で実験して成果を得たと発表している。

 

[ 2013年1月11日 ]
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