アイコン HTBクルーズ/上海航路撤退へ オーシャン・ローズ

オーシャン・ローズHTBクルーズの澤田秀雄会長は、NHK取材に対して、昨年2月に就航し、日中関係の悪化で 現在運休している長崎と中国の上海を船で結ぶ定期航路の「上海航路」のオーシャン・ローズ号について、「日中関係の回復が見込めない現状では収益の確保が 難しい」として上海航路を事実上撤退する方針を明らかにした。

上海航路は、佐世保市にあるテーマパーク、ハウステンボスの子会社、HTBクルーズが中国人観光客をハウステンボスに呼び込もうと、昨年2月に就航したが、沖縄県の尖閣諸島をめぐって日中関係が悪化したことを受けて、去年10月から運休している。

澤田会長は、今後オーシャン・ローズ号を、海外の別の国同士を結ぶ近距離のクルーズに活用するか、海外の船会社に貸し出すとしたうえで、「こうした代替策はもはや日中関係が回復するまでの一時的な措置ではない。いずれの方法に対しても事業として成功させるためには船を3年間は使うことになる」と述べ、少なくとも3年間は上海航路の船を別の事業に使う考えを示した。

その上で、澤田会長は、上海航路の運航再開について、乗客に加えて貨物輸送でも収益をあげることが前提で運航、そのために必要な日中間の規制緩和が進むことは現状では難しいとして、上海航路から事実上撤退する考えを示した。
長崎県は、上海航路が就航したことで、外国からの観光客誘致につながるとして、長崎港の旅客ターミナルを整備するなど、後押ししていた。以上参照NHK

オーシャン・ローズ号の運航は、2011年3月11日に発生した東日本大震災における福島原発水素爆発により、日本全体の放射能汚染を嫌気して中国からの観光客は激減していた。また、中国経済がバブル崩壊で停滞、日本への観光客の回復も乏しくなっていた。そうしたことから乗船客が伸びず、澤田会長は、オーシャン・ローズ号をカジノ船に変身させ、上海航路を再就航させていた。そうした矢先に先覚問題が生じ、今回の措置となった。
なお、オーシャン・ローズ号でのカジノは、日本でのカジノ営業は禁止されているため、カジノは公海上に達したら開始されるシステムを取り、行政当局は黙認する形で承認していた。知り合いがこの船で上海へ旅行して喜んでいた。残念。


 

[ 2013年1月11日 ]
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