アイコン 味千ラーメン 中国では苦境か?

中国で600店以上をチェーン展開する日本式の「味千拉面(あじせんラーメン)」が昨年、北京市や湖北省、福建省などで合わせて40店前後を閉店していたことが16日、分った。
地元紙によると、昨年9月に暴徒化した反日デモや日本製品ボイコットの影響で、“日本ブランド”で知られる「味千」への客足が遠のいた。2014年に中国でチェーンを千店にする計画だったが、実施は1年以上延期される見通し。

10年の反日デモでは店舗が暴徒の襲撃対象となった。11年にはラーメンのスープ原料をめぐる虚偽宣伝(濃縮還元方式スープ、地元民は店舗で製造していると思っていた)で、上海市工商局から行政処分を受けるなど中国で逆風が強まった。
 
味千ラーメン本家は、熊本市に本社を置く重光産業(熊本市東区戸島町920-9、平成23年6月期の売上高22億円))、中国展開は香港のFC店が行っている。重光産業が1995年に中国進出したものの、香港法人味千中国ホールデイングス(上場)が中国展開してきた。日系外食チェーンの店舗数では中国で最大規模。今では世界14ヶ国でFC展開している。
 以上参考記事サンケイ
 
 味千ラーメンのように多店舗展開する店舗では、スクラップ&ビルドは当然のことであり、いちいち問題にすることはない。中国や韓国の報道機関は日本関係企業にイチャモンばかり付けており、その一環だろうと思われる。確かに虚偽宣伝の影響や反日の影響は受けたが、致命傷に至る問題ではないだろう。
味千中国ホールデイングスの株価は、2011年7月15日17.56HKDの高値を記録後、上記の虚偽宣伝が発覚して2011年8月5日には10.5HKDまで落ち、2012年4月20日まで一進一退で9.40HKD、2012年6月5.36HKD、2013年1月11日6.66HKDとなっている。この間業績発表もされたことから、虚偽宣伝の影響は業績に大きく影響したものと思われ、何より株価がそれを示している。
 2011年12月期の売上高は、前期比14.71%増の3,074,978HKDであったが、営業利益率は2010年12月期23.21%あったものが、虚偽宣伝の2011年12月期は16.78%まで大きく落としている。その後、持ち直したのかどうかは四半期ベースでは不知であるため、前12月決算を見るしかない。
 以上、12月決算を見てみないと最近の経営状況についてはコメントをしようがないが、今のところ報道するに値しないようだ。

<味千ラーメン>
福岡県の久留米市を発祥とする豚骨ラーメンが熊本市に伝わり、現在の台湾高雄市美濃区出身の客家(漢民族)である創業者重光孝治氏が、台湾料理で多用されるニンニクの風味を加えて提供し、人気を博したのが始まりで、熊本ラーメンの源流の一つとなっている。 
白濁した豚骨スープを用いるが、現在の熊本ラーメンの中では比較的あっさりした味に属する。味千ラーメンは、熊本では強いが、福岡では強豪のライバル店が多く2店舗しか置いていない。
 中国では、FCとなっていた香港の会社が店舗好調で、中国国内で大店舗展開、当時地元民にはかなり高額であるにもかかわらず高度成長期に入っていてことから人気を博した。
今では中国国内の殆どの域へ店舗展開している。この間香港FC会社の上海領先餐飲管理有限公司(現、味千中国ホールデイングス、重光産業等関係者の出資比率不明)は上場(2007年香港市場)も果たしている。

[ 2013年1月17日 ]
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