アイコン 2012年韓国のGDPは2.0%も成長

韓国の中央銀行(韓国銀行)は24日、2012年の経済成長率(GDP)は、2.0%を達成したと発表した。過去3年は、リーマン・ショックで09年0.3%、10年6.2%、11年3.6%であり、11年より鈍化した。
部 門別では、GDPに占める輸出割合が50%と非常に高い韓国は、欧州経済が低迷のなか輸出が3.7%増加している。しかし、欧州経済の悪化を受け世界経済 全般が低迷するなか、生産する設備投資が前年対比▲1.8%(11年は9.5%も伸びていた)減少している。民間消費も1.8%増にとどまったが、不動産 バブルの沈静化などの影響もあり、11年(2.3%)に比して若干減じたと判断すべきだろう。

政府消費(公共投資)の増加率は、リーマン・ショック以降最高の3.6%と成長率を押し上げた。
ただ、昨年の下半期のウォン高や世界的な景気減速で、原油価格など輸入物価が大幅に下落、国民の実質購買力を示す国内総所得(GDI)は2.3%増加して11年(1.3%)より大幅に増加している。こうした購買力の増強が国家の経済力を表わし、ウォン高となって世界が認めている。

 韓国の国家財政は、日本と異なり健全であることから、公共投資により景気を底上げさせることは簡単。そうした公共投資により、少し成長率が鈍化した今の韓国経済を押し上げる政策を実行している間に、頼みの欧州経済も浮上してくると思われ、また相思相愛で過去3000年友好関係にある中国も各種経済指標が上向いてきており、来年には再度高成長路線に復帰しよう。また、現在の韓国への欧米からの巨額投資も、何れ中国からの投資に変換されていくものと思われる。

 但し、中国の台頭はあなどれず、大昔、欧米を日本が真似したように、最近まで韓国が日本やアップルを真似したように、今や韓国を中国が真似ており、その時間軸も非常に短くなっており、韓国の輸出の競争相手は、国家庇護の下に動く中国になると思われる。
 こうした競争において、韓国の大手企業が、巨大な市場のお隣の中国へ、今より大きな進出を図るならば、輸出は伸びようが、国内の生産工場は空洞化する可能性が高く、日本と同じ轍を踏むことになる。避けて通れない問題でもある。それを乗り越えるのためには、早急に民間内需により、経済をさらに下支えできる経済構造に転換していくことが望まれる。

 中国は、米韓関係の分断策動の観点から、韓国へいらっしゃいいらっしゃいと誘い続け、韓国もコマプスムニダ・コマプスムニダと各界の要人たちを大歓迎し、韓国は大工場を中国国内に展開してきた。しかし、何事も中国の手のひらにあることも忘れてはなるまい。

[ 2013年1月29日 ]
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