アイコン 前田建設工業/今期黒字予想が一転大赤字に 海外工事採算悪化・建設コスト上昇

前田建設工業同社は28日、今期利益予想を大幅下方修正した。
その事由は、営業利益は、
1、海外大型工事において、工事原価の増加および追加工事の獲得見込額の減少による工事採算の悪化とそれに伴う工事損失引当金の追加計上。
2、国内工事においては建設コストの上昇等による完成工事利益率の低下、
3、再開発事業の計画見直しによる販売用不動産評価損の計上など
結果、前回予想から125億円減少する見込みとなった。経常利益および当期純利益は営業利益の減少に伴い修正した。
 売上高を15%伸ばし、倍返し以上の赤字では手の打ちようもなかろう。

 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
328,625
2,683
3,569
2,376
11年3月期
291,887
1,918
1,360
-2,547
12年3月期
313,327
5,299
5,290
3,197
13年3月期前回予想
360,000
5,200
6,000
4,800
13年3月期今回予想
360,000
-7,000
-5,200
-6,000
今回/前回予想比
100.0%
 
 
 
13期今回予想/12期実績
114.9%
 
 
 
 
<前田建設工業の中間期(9月)における受注と受注残の状況>
儲かりそうな官庁の土木工事の受注は前年同期に比し大幅に減じている。
建築の官庁工事は増加しているが、職人不足に陥っている分野であり、官民とも外注労務費を中心に建設コストが大幅に上がっている。
2012年9月中間期における受注状況と受注残高
 
平成24年3月期第2四半期
平成25年3月期第2四半期
 
 
 
受注高/百万円
受注高/百万円
増減率
土木
官庁工事
29,614
21,328
-28.0
民間工事
15,861
18,503
16.7
合計
45,475
39,831
-12.4
建築
官庁工事
2,812
9,199
227.1
民間工事
73,623
79,350
7.8
合計
76,435
88,549
15.8
官・民・海・別
官庁工事計
32,426
30,527
-5.9
民間工事計
89,484
97,853
9.4
国内中間期受注計
121,910
128,380
5.3
海外土木
-2,135
-633
 
海外建築
4,267
1,672
-60.8
海外中間期受注計
2,132
1,039
-51.3
不動産事業
5,174
967
-81.3
中間期受注総合計
129,216
130,386
0.9
受注残高
受注残高
土木
116,830
142,578
22.0
建築
217,433
227,230
4.5
海外
42,605
23,503
-44.8
不動産事業
614
361
-41.2
受注残高合計
377,482
393,672
32.3
 
[ 2013年1月29日 ]
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