佐世保重工業/第3四半期 大減収減益 通期で売上4割ダウン
今や造船業界は、中国・韓国それに日本、紙切れバブル崩壊を引きずる欧州経済(世界 最大市場)の影響を受け、世界の荷動きが少なくなっており、造船量も応じて少なくなっている。中国や韓国の造船企業は泣いているが、日本も同じこと。しか し、これまで韓国や中国の台頭で、エンジニア部門を強化するなど打たれ強くなっており、まだ耐える体質は有している。
同社は第3四半期について、 船舶部門の受注高は、新造船として75千重量トンバルクキャリアー2隻、77千重量トンバルクキャリアー3隻及び84千重量トンバルクキャリアー2隻を受 注したほか、海上自衛隊、米海軍艦船及び一般商船等の修理工事等を加え216億19百万円となり、前年同四半期比47.6%増加した。
売上高は、リーマンショック以降に受注した低船価の新造船の建造が進捗したことに加え、新造船事業の操業縮小により、前年同四半期比▲46.0%減少の249億55百万円となり、事業部門営業利益は▲17億87百万円の損失となった。
当第3四半期連結累計期間に引渡した新造船は180千重量トンバルクキャリアー1隻、75千重量トンバルクキャリアー3隻の計4隻。この結果、新造船の受注残は11隻となったとしている。
心配される受注残高: 同社は前年同期末の受注残高は631億90百万円あったが、平成24年12月31日(今第3四半期末)の受注残高は376億71百万円と大幅に減少している。
同社は10万トン以下の中大型船が得意であり、大量発注される海上保安庁の巡視船や自衛艦を確実に受注することだ。
<日本企業より韓国企業を厚遇する日本政府>
国際石油開発帝石(日本政府が26.25%株所有、筆頭株主)は昨年、大宇造船海洋に20億ドル、サムスン重工業に27億ドル発注している。日本の造船会社が困っている時に、何で韓国企業に巨額の発注をするのか、日本の政治家どもは何を考えているのかわからない。その挙句が世界に発した韓国大統領による天皇陛下陵辱発言である。
<造船所見学>
造船所の近くで10万トンクラスの建造を見ると圧倒される。三菱長崎造船所香焼には世界最大級の百万トンドッグがあるが、ここは大きすぎて遠くからしか拝めない。
ハウステンボスへ行かれる方は佐世保重工の造船所を、長崎ランタンフェスティバルに来られる方は思案橋もよいが、三菱・香焼を女神大橋から見られたら如何だろうか。
佐世保重工業の業績推移と今期予想
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第3四半期
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51,316
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6,514
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6,261
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2,868
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13年3月期第3四半期
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28,044
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-1,564
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-1,507
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-1,247
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前期第3四半期比
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54.6%
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13年3月期予想
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40,000
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-3,000
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-3,300
|
-3,300
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12年3月期実績
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66,082
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9,862
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9,697
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734
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11年3月期実績
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67,280
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6,473
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6,161
|
4,478
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10年3月期実績
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63,692
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8,031
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7,400
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3,733
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通期予想/前期比
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60.5%
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