アイコン 資生堂/鎌倉工場来年末閉鎖へ イトーヨーカドー大船店北側

資生堂は、鎌倉工場が築後50年を経過し老朽化、耐震化などの対応も必要になることから、2014年12月生産停止し、2015年3月閉鎖することを決定した。現在従業員数は496名(契社員含)。国内には久喜工場、鎌倉工場、掛川工場、大阪工場がある。

同 社は、現在は、欧州の金融危機等による世界的な経済成長の鈍化や尖閣問題に端を発した反日暴動・日本製品ボイコットがあった中国における事業環境の変化な どにより、積極的に投資を行ってもリターンを上げにくい環境に置かれている。そのため、「市場と同程度の売上成長でも着実に利益を拡大していける高収益構 造の確立」をめざすことに方針を変更、筋肉質な事業構造の構築に向けて、組織、インフラおよび業務を抜本的に見直す「事業構造改革」を実施するとして、鎌 倉工場の閉鎖を決定したとしている。

今後、同社の中価格帯の主力製品はベトナムへ鎌倉工場生産分も含め生産移管、受け皿となるベトナム工場を今後工場増設するなどして拡充する。

 中国では、カネボウがズッコケたため、これまで、あまりにも順調に展開してきたものの、尖閣という政治問題が絡み売上高の伸びが急鈍化、同社では、そうしたリスクを下げるため、今回の構造改革を行うものと見られる。2度あることは3度ある。正解だろう。
 しかし、筋肉質の体にはあまり化粧も必要なかろう。
 同社の売上高は、国内と海外がほぼ半々になるなど、海外の売上高がこれまで同社の業績を牽引してきた。

<鎌倉工場の概要>
所在地:神奈川県鎌倉市岩瀬1-2-3
設立年:1959年
工場長:野尻 啓市
主な生産品目:化粧水、乳液、美容液、クリーム等のスキンケア製品および口紅
生産数量:年間約1億個(現品:約5,800万個、見本:約4,200万個)
社員数(有期契約社員を含む):496名(2012年12月31日現在)
主な生産移管先:スキンケア製品:大阪工場およびベトナム工場
口紅:掛川工場

<閉鎖スケジュール>
2014年12月に生産を停止し、2015年3月に閉鎖の予定。

大規模な工場不動産は今後売却され、マンションでも建つのだろうか。

[ 2013年2月 2日 ]
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