アイコン 米国LPガス輸入/東京ガス・東電・伊藤忠の動き

<伊藤忠>米国でLPガス生産プロジェクトに参画
伊藤忠商事は世界有数のエネルギート レード会社であるVitol Group(以下「ヴィトール」)の子会社Coastal Caverns, Inc.とヴィトールが計画中の米国LPガス輸出基地建設プロジェクトを共同で推進していく事を目的とし、共同開発契約(Joint Development Agreement)を調印した。総事業費は約5億米ドル(約450億円)で、本プロジェクトを推進する事業会社に34%の出資を行う予定。
本プロジェクトは、米国テキサス州ボーモントにおいて、国際規格のLPガス(プロパン・ブタン)を精製(日量10万バレル)、貯蔵し、メキシコ湾岸に新たに建設する基地から年間約3百万トンを輸出する計画。

現在実施中のヴィトールとの共同事業調査終了後、本年6月頃に最終投資決定を行い2014年末の完工、及びLPガス輸出開始を目指して建設に着手する。
ヴィトールは、LPガス・原油・石油製品等のトレード及び投資事業等を行う業界最大手のトレード会社。
 米国は、数年前までLPガスの純大輸入国であったが、「シェールガス革命」による天然ガスの増産に伴い、連産品のLPガス生産およびLPガスの輸出量が増加している。
伊藤忠商事は、その国際競争力に着目、総合商社として初となる米国LPガス輸出基地建設プロジェクトへの参画を通じ、供給ソースの確保、及び多様化を図り、日本を含むアジアを中心とした需要地への安定供給に貢献していくとしている。
(シェールガスの連産品としてLPガスがあるようだ)

<東京ガス・東電>米国からLPガス購入
 シェールガスの輸出は、許可制となっており、大需要家の日本への輸出はまだ解禁されていない。
 そこに目をつけた東京ガス・東電は、メキシコ湾岸で産出する原油や米国中で生産開始されているシェールガスの連産品として精製されるLPガスに目を付けた。

<東京ガス>6年で40万トン購入
東京ガスは27日、米国産LPガスの購入に関する基本条件について、アストモスエネルギー(株)(LPガス輸入商社、千代田区)との間で合意確認書を締結した。
 これにより、東京ガスは2013年から6年間にわたって、合計約40万トンの米国産LPガスを輸入する。
価格は、アストモス社が極東向け価格指標CPと異なる米国プロパン連動価格を指標とする購入契約からの調達価格となる。
東京ガスは、都市ガスの原料などにLPガスを使用しており、供給源の多様化による安定調達、原料調達コストの低減を目的に、米国産LPガス調達に関する協議をアストモス社と進め、合意確認書の締結に至った。
 アストモス社は、米国テキサス州ヒューストンでLPガス輸出基地を運営する米国エンタープライズ社からLPガスを購入し、日本へ輸送する一部を東京ガスへ販売するもの。

<東電>3年間で20万トン
東京電力は27日、米国産LPガスの購入について、売主であるアストモスエネルギーと契約の主要条件について基本合意した。2013年から3年間にわたり合計約20万トンの米国産LPガスを受け入れる。なお、価格指標には米国プロパン連動価格が適用される予定である。
東電は、燃料の多様化の一環として、姉崎火力発電所において中東・豪州産などのLPガスを燃料として使用しているが、2013年からの3年間において、燃料として一定のLPガスの需要が見込めること、また、米国産LPガスは高い経済性が期待できることから、このたびアストモス社との契約の基本合意に至ったもの。

東電にとって、決して本格導入ではない。高いアラブと長期契約でも結んでしまっているのだろう。そのツケが消費者の電力料金としてツケ回しされている。

アラブのLNG 18ドル/アメリカのシェールガス3ドル・・・LNG仕様にしても7ドル前後。ロシアのパイプラインでLNGを購入している欧州各国や中国の購入価格は10ドル前後。
高い買い物をしても消費者にツケ回しできる政府ご用達の日本の電力会社。アホ臭い。
 

[ 2013年2月28日 ]
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