アイコン どうなったのか福岡県の分譲マンション着工戸数 1月に見る

売れないから建たないのか、福岡県の分譲マンションの着工戸数は、2012年は12ヶ月のうち9ヶ月が前年同月比マイナスとなり、年間も前年比▲15.1%減の4,845戸となった。
2011年は、2010年の極端な減少の反動から5,708戸となっていた。その2010年は3,521戸、2009年は4,186戸、2008年(リーマン・ショック9月)8,762戸。

リーマン・ショックまでに建築された分譲マンションは既に一掃されており、やはり不況の影響を商業都市の福岡市、工業都市の北九州市は影響を大きく受けているのが実情なのかもしれない。頼りの金持ちの公務員さんも給与減額問題、退職金減額問題を抱え、落ち着くまで素直に購入できないのも事実であろう。また、少子化の影響を既に受け始めているのかもしれない。また、派遣社員増など就業形態が大きく変わってきているのかもしれない。そうなれば、分譲マンション開発地の潜在購入人口自体が減っているのかもしれない。
しかし、場所によっては売れている。

相変わらず人気なのがJR千早の操車場再開発地、それにイケヤが進出した新宮の区画整理事業地、だが、そうした地は、既に建てられる土地も限られてきている。
福岡の分譲マンションは、全般に小粒化し、大型物件は少なくなっている。そのため、建物は建っているものの、戸数換算では大きく前年比割り込んでいるともいえる。大型案件とは異なり、小型・中型分譲マンションは、宣伝広告費も限られたものとなるため、消費者への発信力も弱くなっている。

なお、1月の福岡県の住宅着工戸数は、前年同月比▲7.7%減の2,756戸、注文住宅は同1.9%増の814戸、賃貸物件は同▲11.0%減の1,329戸、分譲戸建は17.5%増の262戸となっている。
バブルなどいらないが、景気が少しでも良くならなければ、潜在顧客は分譲マンションを購入する気にもならないのであろう。

福岡県
分譲マンション着工戸数
 
2008
2009
2010
2011
2012
2013
1
1,139
249
286
437
459
5.0%
345
-24.8
2
424
955
95
569
344
-39.5%
 
 
3
337
286
898
413
438
6.1%
 
 
1~3月
1,900
1,490
1,279
1,419
1,241
-12.5%
 
 
4
662
348
418
271
249
-8.1%
 
 
5
1,424
695
62
446
414
-7.2%
 
 
6
461
195
244
302
408
35.1%
 
 
4~6月
2,547
1,238
724
1,019
1,071
5.1%
0
 
7
780
196
298
428
348
-18.7%
 
 
8
1,034
108
378
302
250
-17.2%
 
 
9
870
66
71
661
414
-37.4%
 
 
7~9月
2,684
370
747
1,391
1,012
-27.2%
0
 
10
595
363
380
807
635
-21.3%
 
 
11
427
252
293
557
373
-33.0%
 
 
12
609
473
98
515
513
-0.4%
 
 
10~12月
1,631
1,088
771
1,879
1,521
-19.1%
0
 
合計
8,762
4,186
3,521
5,708
4,845
-15.1%
 
 
 
-52.2%
-15.9%
62.1%
 
 
 
 
 
[ 2013年3月 1日 ]
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