2月の外食産業 居酒屋苦戦/日本フードサービス協会
<全体概況>
内閣府発表の消費者態度指数は昨 年12月を底に今年に入って上昇しており、2月の外食消費に関しては、景気回復への期待はあるものの、営業日数が1日多い昨年の閏年と比べると全体の客数 は97.6%、売上高は98.7%となった。ただし日商ベースでは前年を上回るパフォーマンスの店が多かった。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売上高は前年同月比96.4%であった。洋風は期間・曜日・時間帯等を限定した販促キャンペーンで好調だった店がある一方、そうした試みが直接結果に繋がらない店もあり、全体の売上高は91.8%と苦戦した。
・和風は、営業日数の減少や地方の悪天候などがマイナスに作用し、売上高は前年に及ばなかったが、日商ベースでは前年を上回った。
麺類は朝食販売、出店効果、メディアへの露出などで引き続き好調に推移した。持ち帰り米飯・回転寿司は季節キャンペーンが予想外に伸びず、売上高はほぼ前年並みに留まった。その他は、アイスクリームが好調で売上高は2.0ポイント上回った。
■ファミリーレストラン業態
・全体売上高は4ヶ月連続して前年を上回り、2月は2.4%ポイント増。洋風は、付加価値商品やサービスの強化、季節イベント等が奏功した一方、1日少ない営業日数で客数は僅かに減少し、全体売上高は99.6%となった。
和風と中華は、店舗によって明暗が分かれたが、出店効果などもあり7ヶ月連続して売上高は前年を上回った。焼き肉売上高は115.7%となった。
■パブ・居酒屋業態
・全体売上高は依然として芳しくないが、パブ・ビヤホールは引き続きフェアやキャンペーンで集客を図り、売上高は105.0%と好調を維持。苦戦の続く居酒屋は営業日数減の影響もあり、売上高は94.9%であった。
■ディナーレストラン業態
・地方によっては雪の影響も受けたが、客数が伸び2月の売上高は102.8%と4ヶ月連続して前年より増加した。
■喫茶業態
・全体売上高は97.6%と前年を下回ったが、新商品や商業施設立地で好調な店などがあり、月後半からはところどころに上向きの兆しも見られた。
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