佐藤食品工業/安易なSFCG関係者の取締役の責任
佐藤食品工業は、平成24年3月9日付プレスリリース「当社に対する訴訟(控訴)の提起に関す るお知らせ」のとおり、同社が提起した、同社の元取締役に対する損害賠償請求訴訟について、和解勧告に応じなかった被告4名のうち、2名に対する同社の請 求を全面的に認める旨の第一審判決が名古屋地方裁判所より言い渡され、この被告2名から、同判決を不服として名古屋高等裁判所に控訴の提起がなされていた が、今般、同裁判所より当該控訴をいずれも棄却する旨の判決が言い渡され、1日判決正本が送達されてきたと発表した。
1.判決のあった裁判所及び年月日
名古屋高等裁判所 平成25 年3 月28 日
2.控訴を提起した者
当社元取締役 菊池渡氏
当社元取締役 山村友幸氏
3.訴訟内容
同社は、平成20年4月、株式会社Jファクターが発行する無担保社債(社債総額50億円。同年12 月5日付一部償還後の社債元本残額40億円。以下「本社債」)を引き受け、また、平成21年1月、株式会社SFCGが発行するコマーシャルペーパー(エンド受渡金額15億円。以下「本CP」)を引き受けたが、本社債及び本CP について回収不能のおそれが生じたことにより、平成21年3月期決算において、本社債及び本CP の元本残額約55 億円を特別損失として計上した。
同社は、本社債及び本CP の回収不能による損害につき、同社の元取締役6名(以下「被告ら」)に取締役としての善管注意義務違反及び忠実義務違反があったことを理由に、平成21年11月11日、被告らに対して、当該損害額である約55億円の一部及びこれに対する訴状送達日の翌日から年5分の割合による遅延損害金を請求する旨の訴訟を名古屋地方裁判所に提起した。
その後、平成23年11月24日、証人尋問・和解勧告等の手続を経て、和解勧告に応じなかった被告4名のうち、2名に対する同社の請求を全面的に認める旨の第一審判決が名古屋地方裁判所より言い渡されたが、この被告2名から、平成24年3月9日、同判決を不服として名古屋高等裁判所に控訴の提起がなされており、今般、同裁判所より判決が言い渡されることとなった。
(ただ判決が確定しても損害金が回収できるかどうかは別問題、佐藤食品工業はどこまで追っかけ請求していくのだろうか?)
菊池渡元取締役の平成20年3月期決算有価証券報告書掲載分
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昭和55年4月
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ウェラジャパン株式会社入社
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昭和57年6月
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株式会社商工ファンド(現:株式会社SFCG)入社
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昭和63年6月
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同社取締役就任
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平成2年6月
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ホーミング株式会社入社
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平成7年4月
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株式会社ジャパンエイブルオフィス(現:株式会社フルハウス)代表取締役社長就任(現任)
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平成10年4月
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株式会社SFCG常勤監査役就任
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平成13年10月
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同社取締役就任
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平成13年10月
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同社企画業務部長
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平成16年2月
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同社経営企画部長
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平成17年11月
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同社取締役兼専務執行役員経営管理本部長就任
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平成18年6月
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株式会社T・ZONEホールディングス取締役就任(現任)
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平成18年7月
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株式会社KEホールディングス取締役就任(現任)
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平成19年11月
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株式会社SFCG取締役副会長(現任)
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平成20年6月
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佐藤食品工業取締役就任(現任)
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山村友幸元取締役の平成20年3月決算有価証券報告書掲載分
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平成14年7月
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アクセンチュア株式会社入社
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平成17年9月
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株式会社ボストンコンサルティンググループ入社
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平成18年6月
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株式会社T・ZONEホールディングス入社
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平成20年2月
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株式会社ジャック・アンド・ベティー・トレーディング代表取締役社長就任(現任)
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平成20年2月
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株式会社T・ZONEリサーチ代表取締役社長就任(現任)
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平成20年6月
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株式会社T・ZONEホールディングス取締役就任(現任)
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平成20年6月
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当社取締役就任(現任)
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