アイコン 2013 スーパーゼネコンランキング

2013年3月期(但し、竹中は2012年12期を採用)のスーパーゼネコン5社の売上高は、前年比 6.7%増の6兆7642億円であった。しかしながら、営業利益は前年比▲19.7%の大幅減少となっている。その理由は、東日本大震災の復興工事の本格 化で労務の需給逼迫による労務コスト増及び資材の高騰が上げられている。ただ、経常利益段階では僅かに前年実績をクリアーして1,343億11百万円と なっている。また純利益では、前年比395.7%の大幅増の686億97百万円となっている。これは資産売却による特別利益計上や為替円安によるもの、税 効果などが挙げられている。
いずれにしろ、スーパーゼネコン5社の売上高は6兆7千億円超ありながら、利益は686億円という厳しい結果となっている。建設業でありながら、顎で仕事する商社並みの業績結果となっている。

因みに豊田通商の売上高は当3月期において6兆3,043億54百万円、当期利益674億32百万円であった。
公表されていない竹中を除くスーパーゼネコン4社の今期の売上高予想の合計は、2013年3月期比▲0.7%減の5兆7,300億円となっており、遅々として進まない復興需要、アベノミクス経済効果の期待がかかる民間設備投資の増加など、まだ、期待値のみで、実需に乏しい予想数値となっている。アベノミクス効果により景気が少しでも上昇すれば、民間工事が動き出すと思われるが、さらに労務費の高騰を招くおそれもある。
なお、各社の業績推移や受注状況については、ゼネコン個別の決算詳報(トップページに常時記載)を参考にしていただきたい。
また、今期予想では最近不動の地位にあった鹿島建設より、大林組の売上高が上回り、№1になる可能性がある。

2013年 スーパーゼネコンランキング
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
14/3期 予想売上高
1
鹿島建設
1,485,019
18,469
24,633
23,429
1,430,000
2
大林組
1,448,305
35,153
44,690
13,195
1,500,000
3
大成建設
1,416,495
35,606
35,063
20,050
1,390,000
4
清水建設
1,416,044
13,101
17,330
5,901
1,410,000
5
竹中工務店
998,381
-1,369
12,595
6,122
未公表
合計
6,764,244
100,960
134,311
68,697
 
 
2012年 スーパーゼネコンランキング
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
13年3月期   予想売上高
1
鹿島建設
1,457,754
29,499
41,343
3,833
1,440,000
2
清水建設
1,336,194
17,566
16,159
1,430
1,420,000
3
大成建設
1,323,503
36,485
30,242
1,181
1,380,000
4
大林組
1,245,772
31,145
35,241
5,142
1,400,000
5
竹中工務店
976,612
11,106
10,962
2,273
未公表
合計
6,339,835
125,801
133,947
13,859
 
 
増減率
 13年/12年
6.7%
-19.7%
0.3%
395.7%
 
 
<スーパーゼネコン株価ランキング>2013年5月22日10時48分現在
 
 
株価
1
大林組
606
2
清水建設
423
3
大成建設
401
4
鹿島建設
365
5
竹中工務店
非上場
 
[ 2013年5月22日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索