アイコン 4月の鹿児島県の住宅着工および建築状況 販売中の分譲マンション一覧付

九州新幹線が全面開通したのは2011年3月、その後、鹿児島県の住宅着 工は増勢に推移している。関西からの観光客も乗り換えなしの新幹線で東洋のナポリといわれる鹿児島市中心に多くなっている。ビジネスも新幹線開通で福岡か ら日帰りが楽にできるようになっているが、開通効果の市場拡大にビル需要も高いとされる。
2012年の住宅着工戸数は7.3%増と九州全体の増加率5.8%増を上回った。2013年も毎月前年比プラスに推移、4月は57.8%増の1,138戸と大幅増となった。

<賃貸住宅>
住宅内容を見てみると、賃貸物件が昨春より大幅に増加傾向にあることが窺われる。特に4月の賃貸着工戸数は前年同月比150.6%増の604戸と2010年以降短月としては最大の着工戸数となっている(前月比でも108.9%増)。当然想定されるのは、長期金利上昇および消費税増税対策の資産家による駆け込み需要であろうが、それにしても驚異的な伸びだ。やはり、新幹線全線開通経済効果がバックアップしているものと推量されよう。それにしても多すぎる。
賃貸住宅の着工戸数急増が、4月の鹿児島県の住宅着工戸数全体を大きく押し上げている。

賃貸(貸家・アパート・賃貸マンション)の建築着工戸数推移
 
2011
2012
2013
鹿児島県
 
対前年
 
対前年
 
対前年
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
316
47.7
231
-26.9
294
27.3
2
287
16.7
232
-19.2
395
70.3
3
259
-20.1
345
33.2
289
-16.2
4
234
4.5
241
3.0
604
150.6
5
195
-31.1
347
77.9
 
 
6
254
-4.5
513
102.0
 
 
7
269
-1.5
256
-4.8
 
 
8
254
-4.5
417
33.7
 
 
9
211
9.9
344
63.0
 
 
10
184
-43.7
255
38.6
 
 
11
329
-44.0
315
-4.3
 
 
12
339
36.7
388
14.5
 
 
3,131
-8.7%
3,884
20.8%
 
 
 
<注文住宅>
一方、注文住宅(=持家)は、堅調に伸びているものの、消費税増税に向けた動きはまだ見られない。昨年から増加傾向にあり、今後に期待できるものとなっている。
持家(注文住宅)の月別着工推移
 
前年比%
2012年9月
406
9.1
10
426
-3.2
11
432
5.4
12
468
15.3
2013年1月
326
-5.2
2
372
13.8
3
397
23.3
4
429
12.0
 
<分譲マンション>
鹿児島の分譲マンションは、地元勢による開発は少なく、福岡や中央のデベロッパーが開発にあたるケースがほとんどである。そのため、どこかが販売好調と聞くやほかのデベロッパーがすぐ開発に乗り出し、売れなくなると撤退してくるという悪循環を繰り返してきた地である。
ただ、最近の鹿児島市の分譲マンションは、フラット35で見る限り、すでに在庫整理が進んだようで、新規物件は好調な売れ行きとなっている。建築途中の物件が4棟(作州2棟、JR九州1棟、穴吹工務店2棟)完売となっている。
しかし、消費税増税を前にした今年はまだ75戸の着工しか見ていない。そのうち48戸は4月であり、2月に1棟、4月に1棟着工されているだけである。今後、増加するものと思われる。
分譲マンションの年別着工件数/戸 
2007
653
2008
1,486
2009
184
2010
334
2011
781
2012
618
2013
 
 
分譲マンションの建築着工戸数推移
 
2010
2011
2012
2013
鹿児島県
 
対前年
 
対前年
 
対前年
 
対前年
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
0
0.0
2
     -  
0
 
0
0.0
2
0
 
77
     -  
0
 
27
     -  
3
0
0.0
0
0.0
43
     -  
0
 
4
0
 
68
     -  
33
-51.5
48
45.5
5
110
     -  
0
 
37
 
 
 
6
0
0.0
152
     -  
52
-65.8
 
 
7
39
-22.0
1
-97.4
117
 
 
 
8
48
54.8
152
     -  
54
     -  
 
 
9
0
0.0
0
0.0
98
     -  
 
 
10
44
388.9
172
290.9
0
 
 
 
11
41
 
52
26.8
52
0.0
 
 
12
52
     -  
105
101.9
132
25.7
 
 
334
-52.0%
781
133.8%
618
-1.7%
 
 
 
鹿児島の分譲マンション販売状況  フラット35による 2013年6月1日現在
物件名称と所在地
階層
総戸数
販売開始
竣工予定
事業主
アルファスマート武岡
8
55
2012年12月
2014年6月
あなぶき興産九州
鹿児島市武岡1丁目509-40
パレストステージ城南
12
77
2013年1月
2014年3月
ダックス
鹿児島市城南町2番7ほか
サンパーク東郡元テラス
11
52
2013年1月
2014年5月
大英産業
鹿児島市東郡元町11-8
エイルマンション上之園
15
98
完売
2014年3月
作州商事
鹿児島市上之園町4-10
MJR宇宿
8
54
2012年10月
2013年11月
JR九州
鹿児島県鹿児島市宇宿1-26-1
レジオン・サンリヤン照国町
14
101
2012年1月
2013年3月
双日九州、西鉄
鹿児島市照国町22ほか
シャイニー宇宿
13
48
2012年7月
2013年10月
富士土木エンヂニアリング
鹿児島市宇宿3丁目14-8
サーパス東郡元
10
43
完売
2013年7月
穴吹工務店
鹿児島市東郡元町5番3
MJR高麗町
12
22
完売
2013年7月
JR九州
鹿児島市高麗町14-3
エイルマンション上荒田III
15
56
完売
2013年10月
作州商事
鹿児島市上荒田町2番15
サンパーク霧島中央レジデンス
14
37
2012年6月
2014年1月
大英産業
鹿児島県霧島市国分中央3丁目
グランドパレス ファミーレ霧島
14
52
2012年2月
2013年3月
第一交通産業
鹿児島県霧島市国分中央3丁目
国分は京セラの町であるが、長引く不況もあり分譲マンションの販売はどこも苦戦する。しかし、どっかが必ず開発しているという不思議な町である。
 
<分譲戸建>
 昨年9月からの月別推移は次のとおりになっている。ここでもリーマン・ショックが堪えているが、本年に入ってかなりの増加ペースとなっている。中央のパワービルダーが何社か進出して競い合っているのだろう。
戸建分譲/戸
2012年9月
47
30.6%  
10
40
2.6
11
36
12.5
12
41
-19.6
2013年1月
49
25.6
2
69
64.3
3
62
63.2
4
56
19.1
年別
2007
522
 
2008
417
-20.2%
2009
362
-13.2%
2010
359
-0.9%
2011
453
26.1%
2012
486
7.2%
 
<4月の全建築着工状況/㎡>
鹿児島全体の4月の建物の着工状況は、平方メートルでしか表示されておらず、参考までに掲載する(本土分のみ)。
2013年4月の鹿児島県の建築状況
/㎡
全床面積
うち居住専用
鹿児島市
71,718
46,095
鹿屋市
8,539
7,891
枕崎市
900
838
阿久根市
1,324
1,228
出水市
3,205
2,016
指宿市
2,770
2,044
西之表市
179
179
垂水市
763
525
薩摩川内市
6,275
5,431
日置市
3,727
3,372
曽於市
2,161
1,449
霧島市
7,068
5,200
いちき串木野市
324
324
南さつま市
1,478
1,282
志布志市
4,136
1,476
奄美市
2,037
833
南九州市
2,767
698
伊佐市
654
654
姶良市
4,762
4,717
薩摩郡
1,001
873
さつま町
1,001
873
出水郡
337
337
長島町
337
337
姶良郡
320
320
湧水町
320
320
曽於郡
670
670
大崎町
670
670
肝属郡
904
650
東串良町
164
0
肝付町
740
650
熊毛郡
961
870
 
[ 2013年6月 3日 ]
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