アイコン 6月の家電出荷額 過去最高記録 猛暑でエアコン12.7%増 家電量販店も好調

民生用電気機器の2013 年6月度の国内出荷金額は、前年同月比7.6%増の2,690 億円となり3ヶ月ぶりのプラスとなった。
直近10 年では、猛暑と節電意識の高まりで好調だった、2011 年6月(2,590 億円)を上回り、6月として最も高い出荷金額となった。
製品別の国内出荷金額を見ると、ルームエアコンが前年比13.4%増の1,285 億円、電気冷蔵庫が同6.9%増の485 億円、電気洗濯機が同3.8%増の267 億円となり、いずれの主力製品も3ヶ月ぶりのプラスとなった。
6月の月平均気温が全国的に高くなったことと、景気回復への期待感から、夏の季節商品への需要が高まったと思われる。

<6月の商品別動向>
1、ルームエアコンは、前年同月比12.7%増の1,601 千台となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。消費者の省エネ製品への関心は継続しており、6月としては数量ベースで調査開始以来、過去最高。
 
2、電気冷蔵庫は、同比4.6%増の469 千台となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。
・ 容量別では、「501L 以上」が同比19.6%増の96 千台、4ヶ月連続のプラスとなり、省エネ性能の高い大型タイプが引き続き好調。
 
3、 電気洗濯機は、同比1.0%増の415 千台となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。
・ 「洗濯乾燥機」は、同比▲0.6%減の140 千台と、3ヶ月連続のマイナスとなった。台数構成比は、約3割で推移している。
 
4、 電気掃除機は、同比3.1%増の423 千台となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。
・ タイプ別でみると、「紙パック専用」はマイナスとなったが、「サイクロン他」は、同比21.7%増の219 千台と11ヶ月連続のプラスとなり、好調を維持している。
 
5、 扇風機は、同比1.8%増の748 千台となり、11ヶ月ぶりのプラスとなった。
 月平均気温が高かったこともあり、好調であった前年を上回った。静音タイプで、1万5千円前後の高額商品がよく売れている・
 
6、 ジャー炊飯器は、同比▲4.5%減の383 千台となり、4ヶ月連続のマイナスとなった。
・ 高火力で炊き上げる「IH 式」は、同比▲4.0%減の285 千台となり4ヶ月連続のマイナスとなった。
 
7、 換気扇は、同比4.1%増の501 千台となり、9ヶ月連続のプラスとなった。
・ 新設住宅着工戸数の伸びに後押しされている。
 
以上。
TVについては、報告されていないが、6月のビックカメラではやっとTVもプラスに転じており、ほかの家電量販店もマイナス幅が大幅に縮小してきている。家電業界では、ヘアードライアー、フェーススチーマー、顔面コロコロなど高付加価値の化粧家電の市場も拡大しており、また、消費税増税前の住宅新築における販売効果も今後見込まれ、日本市場においては、家電業界・家電量販店業界ともども、やっと底を打ったようだ。
 
家電製品国内出荷額月別推移
 
金額/億円
前年同月比
2012/6
2,499
-3.5
7
2,544
-4.9
8
1,760
7.7
9
1,629
6.3
10
1,434
-4.4
11
1,721
-1.5
12
2,150
3.5
2013/1
1,315
-0.8
2
1,573
0.0
3
2,031
13.0
4
1,456
-9.6
5
1,792
-5.7
6
2,690
7.6
 
<家電量販店の6月実績(指数)>
ヤマダ電機の6月のグループ売上高は前年同月比10.0%増だった。 
ビックカメラの6月の売上高は単体で12.6%増、グループで8.8%増だった。
コジマ(ビックカメラ傘下)の単体の6月の売上高は、前年同月比7.8%増だった。(コジマは個別商品も発表しているが、エアコンは前年同月比36.8%の大幅増の売上高を記録している
ケーズデンキの6月のグループ売上高は、前年同月比16.4%増となった。
[ 2013年7月23日 ]
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