アイコン 大流行へ 特効薬なしの手足口病  全国で大流行の兆し

大流行した風疹がやっと下火になってきているが、今度は幼児に対し、手足口病が大流行の兆しとなっている。
手足口病は、エンテロウイルス71型(EV71)、コクサッキーウイルスA16型、A10型等によって引き起こされるウイルス感染症。
手、足、口などに出現する発疹が特徴の本来軽症にすむ疾患で、日本では毎年夏に流行している。抗ウイルス薬はない。
広島大大学院医歯薬保健学研究院の坂口剛正教授(ウイルス学)渋柿の搾り汁に、手足口病などの感染症を引き起こすさまざまなウイルスを退治する「万能パワー」が秘められていることが実験で確認された。

1999年に大流行し、2011年も多かったものの、東京都では、今月14日までの1週間に報告された患者数が、1つの医療機関あたり10.97人で、この時期としては、過去10年で最も多くなっている。

新潟県では、7月14日までの1週間に報告された患者数は442名、一定点医療機関当たり7.34人、警報レベルの5を上回り、大流行している。
 山口県では、1定点医療機関当たりの患者数が、6月17~23日の1週間に5.70人、翌週は9.62人と急激に増えている。
 宮崎県感染症週報第27週(7月1~7日)では9.47人。
佐賀県では、6月9日までの1週間で6.39人。

患者のほとんどは、6歳以下の子どもで、このうち3分の2は2歳以下だという。
手足口病は、自然に遊びながら治るが、中には、体調を崩して入院しなくては治らないという状況になることもある。過去の重篤な症例では、急性小脳失調症、急性脊髄炎、急性脳炎、急性心筋炎、乳幼児突然死(疑)などが挙げられている。

症状は、手足口に水疱を発疹、重症の場合、高熱が出る。口内が痛くなり、食事が減ったりするが、脱水症状になる危険性があり、水分補給に注意する必要がある。

感染は、咳・くしゃみによる感染、タオルやおもちゃなどウイルスが付いた物による感染などが挙げられており、特に保育所や幼稚園での感染、家族間の感染が要注意。手洗いやおもちゃなどの消毒は欠かせない。それに健康体であれば、自然に治る軽症ですむ。

熊本県では、乳幼児から5歳くらいまでの子どもが感染するケースの多い「ヘルパンギーナ」と呼ばれるウイルスによる高熱を伴う夏かぜにかかる患者数が増え、2年ぶりに国の警報レベルを超えた。14日までの1週間に1医療機関あたり平均で6.2人6.2人(警報レベル6人)。症状は手足口病と酷似してるが、口の中に水泡ができる。

[ 2013年7月19日 ]
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