公取委は昨年１２月、統合を承認するに当たり、甘木地域（福岡県）、唐津地域（佐賀県）、島原地域（長崎県）、諫早地域（長崎県）、大村地域（長崎県）、人吉地域（熊本県）、種子島地域（鹿児島県）、宿毛地域（高知県）、四万十地域（高知県）、秩父地域（埼玉県）（いずれもヤマダ電機の特定の店舗から半径10キロメートルの地域）では、競争が実質的に制限されると指摘していた。

これに対してヤマダ電機は、10地域それぞれについて、また、該当地域に所在する店舗のうち1店（ヤマダ電機の店舗かベスト電器の店舗かを問わない）を、第三者に譲渡する旨を提案していた。

なお、ディオンは8月1日、カコイエレクトロとフランチャイズ契約すると発表した。
カコイエレクトロは、鹿児島県下一円で展開するベスト電器のFC店舗で、ヤマダ電機とベスト電器の統合で公取委から問題を指摘され、FCをエディオンに切り替え、エディオンのフランチャイズ店舗として契約するもの。
10月16日より順次、店舗ブランドを「エディオン・カコイ○○店」に転換する予定。
カコイエレクトロの「鹿児島ベスト電器」は、鹿児島県下で２３店舗展開し、鹿児島では圧倒的な力を有している。