アイコン 東洋電機製造へ飛び火か NK脱税問題

鉄道部品会社の(株)エヌ・ケーカンパニー(NK、三重県伊勢市二見町西1017-350)は昨年、名古屋国税局の税務調査を受け、5年間で約5千万円の所得隠しを指摘されたことを明らかになった。
 実際に納品されるよりも多い量を取引業者に水増し発注したり、架空発注した請求書を作成し代金を還流させたりしていたとされる。
 昨年受けた税務調査では、受注が増えた平成22~23年の約1年間は2千万円を超える額が指摘されたという。
同社は「接待交際費を捻出するためだった」と説明しているというが、一部不明朗な取引があったのではと疑われている。

同社に発注していた東証一部の東洋電機製造は、シムという新幹線の歯車装置に使用する部品をNKに発注する際、製造用の金型も発注していた。
しかし、NKでは切削加工により外注先にて製造、東洋電機製造に納品していたという。金型は別の外注先に架空発注して、発注額を外注先に振り込み、その外注先から資金を還流させていたとされる。
問題は、その還流させた資金が、所得隠しだけにとどまらず、東洋電機製造に対する受注工作資金に使用されていた疑いがもたれている点である。
また、NKが納品した製品には、金型を利用しなかったため、製品の品質にバラ付きがあり、返品も多かったというが、問題が検証されず、東洋電機製造からは発注が続けられていたとされる。
 さらに、金型は本来、発注先の東洋電機製造の所有物となり、NKに対し預け在庫となる。東洋電機製造では、減価償却する必要があり、償却を終えたとしても金型が使用される限り備忘価格を計上する必要がある。現実その金型は実在しない。

当事案は、東洋電機製造でいろいろな問題がでてきそうだ。
NKは平成12年設立。平成24年12月期の売上高は約3億5千万円。

東洋電機製造は、こうした報道を受け19日
1.当該製品(シム)の製造方法については、金型を使用する加工方法のほかに複数の加工方法がありますが、何れの加工方法の場合でも当該製品の受入検査は、社内規則とおり実施しており、品質に問題はありません。
2.金型の管理を含め、部品の調達業務にかかわる管理については事実関係を調査のうえ徹底します。
3.記事の中にある「金銭の授受」については、現時点の調査では当社社員の関与は認められません。
と発表している。

[ 2013年8月21日 ]
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