アイコン 日本各地域の景気 7地域で上方修正 生産・消費・雇用/内閣府

内閣府は8月28日、四半期ごとに発表している地方の景気判断を発表した。
それによると、4月から6月までの第2四半期の全国11地域の景気情勢について、アメリカ向けの自動車や部品などの生産が好調なことから、7つの地域の景気判断を上方修正した。
○上方に変更した地域・・・7地域(北海道、南関東、東海、北陸、近畿、九州、沖縄)
○変更のなかった地域・・・4地域(東北、北関東、中国、四国)
 各地域の景況判断は、東海では鉱工業生産、個人消費、雇用情勢などを、九州では
 鉱工業生産指数、個人消費などを、北海道、北陸、近畿、沖縄では鉱工業生産指数、
 雇用情勢などを、南関東では個人消費、雇用情勢などを理由として、上方修正となった。

<回復遅れる北関東・中国・四国>
当景気調査では、景気回復局面の段階をa~fまでの6段階で表記している。
a:回復している、沖縄
b:緩やかに回復している
c:緩やかに回復しつつある、北陸、東海、東北
d:持ち直している、九州、近畿、南関東、北海道
e:緩やかに持ち直している、四国、中国
f: 持ち直しの動きがみられる、北関東

<生産判断・鉱工業生産>2005年100
輸出環境の改善等を背景に、北陸、東海で緩やかに増加、近畿、九州、北海道で持ち直し。
○ 鉱工業生産(季節調整値)について、2013 年4~6月期の動きをみると、東海(前期比4.3)、北陸(同4.0)で緩やかに増加し、近畿(同1.0)、九州(同1.0)、北海道(同0.8)で持ち直しとなっている一方、東北(同▲2.7)、関東(同▲0.5)では前期比マイナスとなっている。
○ 業種別の動向をみると、輸送機械では北米向け自動車需要などを背景に、東海で増加が続き、九州では増加に転じた。
一般機械では北陸、中国、関東、北海道で、電子部品・デバイスは近畿、九州で各々増加に転じた。
○ なお、2013 年4~6月期の全国の商品別の輸出動向(季節調整値)をみると、自動車が引き続き増加したことに加え、一般機械や半導体等電子部品でも本年4~6月期には増加に転じている。また、地域別にみると、アメリカ向けは増加が続いており、アジア向け、EU 向けも増加に転じている。

<消費判断>2005年100
沖縄で増加、南関東、東海、東北で緩やかに増加
○ 地域別消費総合指数(季節調整値)の推移に関し、月々の振れをならすと、沖縄、東海、南関東、東北をはじめとして多くの地域で増加傾向となる一方、中国、四国では横ばい圏内の動き、北陸ではこのところ減少している。
○ 2013 年4~6月期の消費総合指数の要因別寄与度をみると、沖縄では大型小売店が増加に寄与し、東海、南関東、東北では大型小売店に加えて一般小売店も増加に寄与した。
一方、中国では一般小売店が増加したものの大型小売店が減少に寄与し、四国では一般小売店が小幅の増加にとどまったほか大型小売店が横ばいであった。北陸では大型小売店は横ばいであったほか、その他サービスなどが減少に寄与した。

<雇用情勢>
北陸、東海で着実な改善、東北、四国、南関東、近畿、沖縄で改善
○ 雇用情勢について、2013 年4~6月期の有効求人倍率(季節調整値)をみると、北陸(1.04→1.13)、東海(1.00→1.10)、中国(0.95→1.02)をはじめ全地域で上昇した。
○ 新規求人数について、地域別にみた業種別寄与度をみると、建設、医療・福祉、宿泊・飲食サービスは全地域で増加し、卸売・小売業もほとんどの地域で増加した。なお、東北、北関東等では製造業の寄与はマイナスとなっている。
○ 失業率をみると、沖縄(前年同期差▲1.6)、近畿(同▲0.9)、北海道(同▲0.6)、四国(同▲0.6)等で低下する一方、中国(同0.6)、北関東(同0.4)では上昇した。

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[ 2013年8月29日 ]
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