小売店販売高 3ヶ月ぶり減少 車・家電の不振が影響/経産省
経済産業省が29日に発表した7月の商業販売統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比0.3%減の11兆7430億円で、3ヶ月ぶりの減少となった。
商業販売高は前年同月比1.3%増の39兆0,150億円
うち、卸売業は、同2.1%増の27兆2,720億円、
うち、小売業は、同▲0.3%減の11兆7,430億円となった。
なお、季節調整済の商業販売高は、前月比0.2%増加したものの、卸売業は同▲1.2%減の減少、小売業は同▲1.8%減となっている。(季節調整済みでは前月比は総額で増加、個別ではそれぞれ減少となっている。詳しいことは不明)
小売業では、
自動車販売や薄型テレビといった耐久消費財の販売が振るわなかったほか、天候不順や日曜日の減少も響いた。季節調整済みでは、前月比でも2ヶ月連続で減少となっている。
業種別前年比をみると、
<減少>
自動車、
家電など機械器具、
その他、
各種商品
<増加>
織物・衣服・身の回り品
医薬品・化粧品、
燃料、
飲食料品。
自動車販売は前年同月のエコカー補助金終了の影響で、今年に入り4月を除き大幅減少が続いている。
7月も▲6.2%の減少。季節調整済み前月比でみても前月の増加から一転して、再び▲5.2%の大幅減少となった。
家電類などの機械器具も6月に増加に転じたものの、7月は再びテレビの不振により大幅減少となった。
そのほか、百貨店など各種商品も、日曜日が昨年同月比1日少なかったことや、西日本の豪雨や東日本の空梅雨など天候不順により、減少となった。
一方、燃料小売業は、円安と原油価格の高騰でガソリン価格が高騰していることから大幅増加、医薬品・化粧品もUV関連商品などの好調で増加を続いている。
業態別では、
百貨店は、前年比▲2.7%減と3ヶ月ぶり減少。
美術品やゴルフ用品など高額品は引き続き好調ながら、日曜日の減少で衣類などが不調だった。ただ、6月が7.1%の大幅増となったことから、6、7月を通してみると、前年比増加となっている。
スーパーは、0.4%増。飲食料品の売上増加で3ヶ月連続して増加。
コンビニも、食品やチケット販売などサービス売り上げが好調で5ヶ月連続の増加。
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