サマーズ元長官 こき下ろし報道続く FRB次期議長候補
米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の有力候補であるサマーズ元米財務長官は、革新的な金融戦略をハーバード大学が立案した2004年当時、世界で最も資金が潤沢な同大学の学長を務めていた。この革新的な金融戦略は最終的に欠陥が露呈した。
ハー バード大は手狭になったマサチューセッツ州ケンブリッジの本キャンパスを補完するため、チャールズ川を挟んで反対側に位置するボストンに最新設備を備えた 新キャンパスの建設を計画し、サマーズ学長は同プロジェクトのために23億ドル(現在の為替レートで約2257億円)を調達する金融手法を承認した。
このデリバティブ(金融派生商品)契約は、サマーズ氏退任後の08年に失敗が明らかになり、ハーバード大は解約のために9億ドル余りの損失を被った。
FRBの元銀行検査官で、現在はボストン大学経営大学院で教壇に立つマーク・ウィリアムズ氏は「(サマーズ氏)この人物のリスク許容度を示す出来事だ。ウォール街では結構だが、FRB議長としてそれでうまく事が運ぶだろうか」と指摘している。
AFL・CIOのトラムカ議長は29日、イエレン副議長が、雇用に関して、より良いアプローチを取っているため、来年1月に任期満了を迎えるバーナンキFRB議長の後任として望ましいとの見解を示した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長は、次期FRB議長の候補として、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)議長など米労組指導部から支持を得ている。
完全雇用の実現を目指すFRBの政策を支持しているため、サマーズ元米財務長官よりも次期議長にふさわしいと受け止められている。
とブルームバーグ・ロイターなどが8月30日報道している。
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