アイコン ソニー/4Gスマホで復活の兆し 「エクスペリアZ&A」 シェアー0.5%⇒6.2%に浮上

市場調査会社のストラテジー・アナリティクス (SA)によると、ソニーは今年第2四半期(4~6月)のLTEスマートフォン市場で、世界シェアが3位の6.2%に浮上した。ソニーがLTEスマート フォンを投入した昨年第2四半期のシェアは0.5%(10位)にすぎなかった。

これまで3位だった韓国のLG電子(4%)はソニーの奮戦で4位に転落した。
  シェア面では、サムスン電子(47.0%)、アップル(23.5%)に遠く及ばないが、業界はソニーの台頭を注目している。
ソニーは、これまでのスマートフォン(高機能携帯電話)市場では鳴かず飛ばずだったがLTE(4G)スマートフォン「エクスペリアZ&A」を武器に反撃に転じている。

<高級機種で世界市場攻略>
 ソニーの好調をリードしているのは、今年1月にラスベガスで開かれた見本市CESで発表したソニーが独自開発した戦略商品のLTEスマートフォン「エクスペリアZ」。
 ソニーはそれまで、スウェーデンのエリクソンとの合弁会社ソニー・エリクソンを通じ、携帯電話端末を販売してきたが、フィーチャーフォンではノキアに押され花開かず、スマホ展開では遅れた。
しかし、エリクソンの全持株を取得し、100%子会社「ソニーモバイルコミュニケーションズ」として再出発してから、ソニー独自の開発・販売に転換し、LTEスマートフォンなど高級機種中心の戦略を打ち立てた。その最初の4GLTE製品がエクスペリアZとなった。
 
ソニーは1月の発表に際し、「過去半世紀の間、テレビ、映像、音響の分野で積み上げてきた力を総結集させた作品だ」と説明して、ウォークマン、テレビなどで世界の家電市場をリードしたノウハウを結集させた。
 エクスペリアZは、日本で今年2月に発売されて以降、6週連続で販売第1位を記録するなど好調に推移、今では主に海外市場に出荷、日本では既に性能改善のマイナーチェンジ品『エクスペリアA』を投入し主体となっている。

 サムスンのスマホを育て上げたのはNTTドコモであるといえる。初期段階、ドコモで技術と販売実績を積み上げ「GALAXY」が独り立ちしていった。
それほど、日本市場は巨大であり、今回のソニーもNTTのW戦略により浮上し、大票田のアメリカで波に乗りつつあるといえる。

<スマホ技術の限界と市場の限界>
すでにマスホのアイデア技術は、限界に来ていることから、今後はどこも似たり寄ったりのスマホとなる。
 ソニーはXperiaZで、他社もそれぞれ進化させ特徴もあるが、すでにどこの製品も同じような領域に達している。
 サムスンは、既にスマホの世界市場で君臨、今後は守りに入るしかない。スマホの世界市場の伸びも飽和状態に近づいており、今度はその伸びは鈍化していく(最高益更新の中、株価急落はそれを指摘している)。その分、ソニーは攻めるだけであり、守るより、攻めるエネルギーが勝るのは必然である。
それに、今のサムスンとアップルのアイデア技術の基本を取り込んでいるメーカーなら、ソニーに限らず、客を喜ばせる新機能を付けた新製品を開発すれば、劇的に顧客は流動化する。瞬く間に拡がったLINEやアイデアアプリのココッパが日本より、アメリカで大ヒットしているように、実力ある携帯電話会社ならば、顧客受けする新製品を投入さえすればFacebookやtwitterで瞬く間に北米どころか全世界へ拡がり、劇的にシェアを拡大することができる世界となっている。
そうしたCMプランによりFacebookが注目され、同社は大増益を果たしている。

エクスペリア

[ 2013年8月26日 ]
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