アイコン 福島原発 タンク930基の危機 今後も増加一方 漏水

福島 原発汚染水タンク問題、元々、原子炉内の汚染水を除染して、その除染した冷却水を再度冷却用に用いて循環させ、汚染水タンクは多くの量は必要とないとされる廃炉ヘのロードマップであった。

<毎日400トン、建屋内に流入>
し かし、現実には、原子炉建屋底部分が度重なる余震や水素爆発でヒビや亀裂が入り、地下水が原子炉建屋内に流入、原子炉内建屋から汲めども汲めども汚染水が 増加を続け、原子炉内も汚染水で満杯状態、タンクも大小980基にすでに達している。なお、このうち問題となっているフランジ型タンクが約350基。

地下水は毎日1000トン原発地側へ流れ込み、内400トンが原子炉建屋内に流入して、地下水が原子炉内の超高線量の放射性物質に汚染され、放射線物質の拡散を続けている。

 
<すでに40万トンの汚染水>1800ミリSV 4時間で人死亡
除染装置で処理した汚染水は、すでに30万トンに達し、それが980基のタンクなどに保管されている。その中のタンクの漏れ出た底部の汚染水の放射線量は1800ミリシーベルト/hであり、4時間 人が当たったら死んでしまう放射線量とされる。
また、除染装置使用前の超高放射線量の汚染水が、原子炉建屋内および配管=トレンチに約10万トンあるという。

<タンクの耐用年数は5年、組立式タンクに欠陥?>
タンクは、急ぐため、組立式で鋼鉄タンクを溶接しないゴムパッキン製のフランジ型が導入されている。しかし、何らかの原因で、4個のタンクから漏れ出ている。そもそも汚染水保管でのタンクの耐久年数は5年とされ、時間とともに30万トンの汚染水の処理問題も現実問題となってくる。

政府は、新たな汚染水タンクは、組立式から溶接式に変更するよう東電に指示した。
そうしたフランジ型のタンクの管理では、タンクとタンクが配管により結合されていることから、水位計が約5基に1基の割でしか取り付けられていない。約280基のタンクに推量系は取り付けられておらず、具体的にどれほど漏水したという、水位計での管理を難しくさせている。

<国主導で汚染水問題対応へ>
<地下水流入シャットアウト>

政府は、汚染水処理を東電に任せていては今後も、国際社会から袋たたきに合うとして、直接管理に乗り出した。
また、汚染水の根本問題である地下水流入も原子炉建屋の丘側の地下水脈を全部凍結させ、原子炉建屋内に流入しないようにするという。
そんなことができるなら、フクシマ原発大爆発から早2年5ヶ月も過ぎようとしているのに、何でもっと早くしなかったのだろうか。
東電は、当然、行き当たりばったりの金のかからない方法しか採用せず、海への汚染水流出が大問題となると、原子炉建屋海側に汚染水防止柵を打ち込み、逆に地下水の原子炉建屋内への流入圧力に汚染水が建屋内で上昇、海へ溢れ出すというこれまた大問題を生じさせた。
そもそも今回の汚染水流出問題は、廃炉および汚染水問題は、国の一大事にもかかわらず、民主党政権が省庁と組み、東電に任せっきりにして、一切責任をとらないように仕組んだことにある。
その結果、海へ30兆ベクレルの汚染水を流出させ、日本が国際社会から非難を浴びる結果となった。

<東電は2人に930基の管理をさせていた>
東電は、まだ高放射線量の汚染水を保管する大小のタンク930基を2人で管理させていたというが、1個1個点検するのに2人では到底無理というものだ。
東電も、また、こうした保管計画を了承した監督庁も、今回タンクから漏れ出た放射性物質は、いつものように「想定外」だったと言うのだろう。

<残る地下水の不安>
 地下水を流入前のところで凍結させ、建屋内に流入することを防ぐ。まずはそれを最大限早期に実行すること。しかし、放射性物質が地下水を逆流し、かなり丘側まで汚染している可能性もある。そうなれば、凍結で行き場がなくなった汚染された地下水が、建屋を迂回して海へ流れ出る可能性が高い。
放射線量が低ければよいが、また、その後は地下水の放射線量は段々低下しようが・・・。こうした地下水汚染は、タンクの汚染量の比ではないとも思われ、必ず、建屋丘側の凍結されない地下水脈にボーリングを掘り、地下水の放射線量をチェックしておくことが必要だろう。
こうした、地下水は迂回して、海の放射性物質の防波堤=堰外の海へ流れ出る。海の先で噴出している可能性もある。
 

[ 2013年9月 2日 ]
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