iPhone5Cが高いと総スカン喰らったアップル 株急落
iPhone 5Sと廉価版5Cの販売を発表したアップル、しかし、証券市場では、変わり映えしないとして、また、廉価版が安くないとして、アップル株は11日5%強も急落している。
5Sは新製品といっても5を一部モデルチェンジしただけで、フルモデルチェンジではないことも理解しておく必要がある。
廉価版を作ったのは、サムスンが豊富な価格帯のスマホを新興国含む世界で販売しており、その対抗策とされている。また、アップルは、中国で7億4千万件の 契約数を誇るチャイナ・モバイル(中国移動 )との販売提携を前提にしているともいわれている。しかし、まだ提携したという報道はなされていない。
今回のモデルチェンジと廉価版の販売は、シェア獲得より、利益を重視した戦略ともされている。
それを裏付けるのは、アップルの4~6月の粗利益率が37%まで落ちている点を指摘、廉価版の5Cはあら利益率が50%台だとされている。
しかし、売れなければ、どうしようもない。アップルのスマホの市場シェアは、昨年が18.1%、本年が15.5%予想、更に来年は13.1%まで落ちると予想されている。
アップルは、5Cによる中国での販売強化を目論むが、廉価版だとしても通信契約なしでは549ドルと高価、更に中国では約200ドル高くなり、730ドル(4488元)での販売価格となる。
それも、廉価版は新機種の5Sより800元しか安くなく、既に中国スマホユーザーからは、高いと大ブーイングが起こっている。
(iPhoneは中国で組立て完成させており、逆に安くなるならば理解もできるが・・・)
アップルは、中国の富裕層を対象に廉価版を販売することはないと思われ、月収が5000元未満の低所得層にとっては、大きな支出となり、相手にされない。
中国では、「小米」ブランドのスマートフォンの販売量は、1,499元~2,299元(244百円~375百円)の低価格スマートフォンの爆発的な売り上げによってアップルの売上台数を超えたとされる。さらに、小米は8月末から、低所得者をターゲットに僅か799元(1万3千円)のスマートフォンも発売開始している。
1元は16.32円。
なお、廉価版の5Cが高いと市場から袋たたきにあっているが、今後安く価格を変更する可能性もあり、そうした場合、部品メーカーの納入価格が引き下げられる可能性があるとして、日本や台湾の5C用部品メーカーの株価も下がっている。
アメリカでの販売価格は、廉価版の「iPhone5C」の価格は99-199ドル、色は5種類。
最上位機種「iPhone5S」の価格は199-399ドル、指紋認証機能を備え、より高速なプロセッサーを搭載し、カメラ機能も向上、色は3種類となっている。
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