アイコン 平和な人々 フクシマ汚染水の現実

福島第一原子力発電所で、台風の影響によってタンクの囲いに溜まった水を、周辺に放出した問題で、その量が合計1100トンあまりにのぼることがわかった。
福島第一原発では、台風18号の影響で雨が強まり、東電は、タンクの囲いに溜まった水について、ベータ線という放射線を出すストロンチウムの海への排出基準である、
1リットルあたり30ベクレルを下回ったことから、タンク周辺の地面に放出し、一部が海に流れ込んだ恐れがある。
 東電は17日午前、臨時の記者会見を行い、放出した水量は、7ヶ所で合計1130トンにのぼることを明らかにした。
東電は、「溜まった水の放射性物質は基準値以下だったので、『雨水』と判断し放出した。海につながる排水溝ではなく、周辺の地面に放出したので、どの程度が海に出たのかはわからない」と説明している。
東電は、大雨への備えを強化する必要があるとして、タンクの囲いに水が溜まらない対策を検討することにしている。

また、囲いにたまった水は、海への排出基準のほかに明確な放出の基準がないため、原子力規制委員会と協議し、ルール作りを進める方針。

一方、水を放出した場所以外の12ヶ所の囲いで、高い濃度の放射性物質が検出され、水をタンクの中に移したが、先月中旬まで囲いの中に水が溜まらない措置をとっていたことから、東電は「過去に雨水によって、放射性物質が何らかの形で周辺の地面や地下水に漏れた可能性は否定できない」と話しているという。
以上。
現実、現在のやり方では、汚染水が陸地や海へ流れ出るのは当然だろう。地下水流入を止めずに除染装置でいくら第一次除染をしたところで、現在のように900基以上ともいわれるタンクだらけになってしまっている。
東電にそのまま任せていたら、福島県の南部海岸一帯は全部タンクだらけになってしまう。やっと国が動き出そうとしているが、地下水がタンクからの漏水で汚染されてしまったとしても、早期に止水すべきだ。
また、タンクの寿命は5年とされ、まだ耐用年数があるにもかかわらず、漏水事故が多発しており、大きな屋根付き密閉型の超大型プールを作り、汚染水をタンクから移送すべきだ。

今回の東電の汚染水タンク囲いの雨水の放流は、仕方ないでは済まされないが、仕方ないことだろう。汚染濃度も当然、大量の雨水に薄まり、計測しても一定レベル以下になっていた可能性が高い。バルブの繋ぎ目や漏水タンクの樹脂防水層部分から漏出した放射能汚染水のβ線レベルは当然高いが、雨水で薄まり、基準値以下になったまでのことだ。
それでなくても、爆発した原子炉建屋の地下から漏れ出た超高濃度の汚染水も海に流れ出て薄まり、一日につき半分が入れ替わる防波堤内の海水に薄まり、防波堤から、薄まった汚染水は、広大な太平洋という汚染水を限りなく薄めてくれるすばらしい魔法の海水がある。チャチャを入れる国もあるが無視し、国民に知らせることも不安を煽ることから隠蔽し、マスコミにもこれ以上書かないようお話し合い、粛々と廃炉に向けた対策を実行するしかない。太平洋は、フクシマにとって神風に勝るものだ。

少しだけ東電にお願いするとすれば、汚染水を海岸から20キロ以上先までパイプを通し、超深海に放流するか、黒潮の深いところに拡散して乗せるかしてもらいたいものだ。 
近海では地物・底物の魚が犠牲になり、漁獲しても商売にもできない。漁民も生活がある。

やはり、原発が爆発したら、早期の解決策はない。タンク群を見ただけでも当初高価な除染装置を導入して原子炉用の冷却水を循環させるというすばらしいアイデアだったが、地下水流入問題でタンクの数だけ大きく後退しているのが伺える。

外野席はガチャガチャ言わず、原子炉建屋への地下水流入の止水を氷結だかなんだか知らないが早期に言い出しっぺの政府に実行させるべきだ。それができなければ前に進まない。東電は前に進めていなかったのだ。

残念ながら、こうでも書かない限り、今のところ解決策はないようだ。

[ 2013年9月18日 ]
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