アイコン 福岡県 商業地は博多駅周辺・住宅地は西新上昇 県全体では21年連続低下

本年の福岡県の地価調査の結果が発表され、県内土地の平均価格は、バブル崩壊から21年連続で下がった。
一方で、福岡市など都市部では価格が上昇に転じていており、消費税増税前の駆け込み需要などが背景にある。
福岡県が、本年7月1日時点で、県内の922地点の土地の価格を調査した結果、1平方メートル当たりの平均価格は8万400円で、昨年より▲1.5%下がった。平均価格の下落は21年連続。

最も価格が高かったのは、福岡市中央区天神1丁目(明治通り)にある「天神町木村家ビル」の地で、1平方メートル当たりの地価は340万円で、16年連続で最も高くなった。
一方、地価が前年よりも上昇している地点は、昨年の35地点から108地点に増えた。
特に福岡市では、住宅地・商業地ともに平均価格が5年ぶりに上昇に転じ、福岡県では、消費税率引上げ前の駆け込み需要や投資ファンドによる取引が活発化していることが背景にあると分析している。
商業地のうち最も上昇率が高かったのは、福岡市博多区東光2丁目の「キーコーヒー九州事業部」の地で、1平方メートルで29万円と、昨年より7.4%上昇した。

この周辺は、JR博多駅と福岡空港の中間地点にあたり、九州新幹線の開業などで利便性が高まったことから、企業間で活発な不動産取引が行われていることによるもの。
福岡市の都市部は、長らく続く低金利、リーマンショックからも立ち直り、積極的な売買が行われている。消費税増税の来年4月以降も様々な優遇策が出てきているので、大きな影響はないとの見方が示されている。
福岡市の商品価値は、新博多駅の成功により、人の流れも変化が生じており、これまで一極集中だった天神地区から、博多駅周辺のニーズが高くなっている。
博多駅横の博多郵便局も商業施設併用ビルに建て変わるが、駅前のビル群もそろそろ建て替え時期に来ており、容積率の見直しも行われていることから、大きく生まれ変わる可能性も秘めている。

福岡県 地価上昇ベスト5 商業地/住宅地   ㎡/円
 
所在地
2012年
2013年
上昇率
商業地
福岡市博多区東光2丁目16―26
270,000
290,000
7.4
 
福岡市早良区城西1丁目5―25
295,000
315,000
6.8
 
福岡市博多区博多駅前3丁目21-12
642,000
685,000
6.7
 
福岡市博多区博多駅東3丁目3―16
372,000
395,000
6.2
 
福岡市博多区博多駅東1丁目12―6
1,880,000
1,990,000
5.9
(参考)
福岡市中央区天神1丁目12-3 
3,350,000
3,400,000
1.5
 
 
 
 
 
住宅地
福岡市早良区西新7丁目9-16
245,000
259,000
5.7
 
福岡市早良区城西2丁目5-28 
199,000
210,000
5.5
 
福岡市早良区西新7丁目1-36
254,000
268,000
5.5
 
福岡早良区弥生1丁目4―15 
212,000
223,000
5.2
 
福岡中央区六本松4丁目5―18 
215,000
225,000
4.7
(参考)
福岡市早良区百道浜4丁目23-2
260,000
266,000
2.3
 
 
[ 2013年9月20日 ]
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