長谷工 25億円の取得隠し 消費税2億円
東証1部のマンション建設大手の長谷工コーポレーションが、2012年3月期までの3年間に、東京国税局から約25億円の所得隠しを指摘されていた。
未完成のマンション建設工事の原価の一部を、完成工事の原価に決算期をまたいで付け替えたとして、不正な利益調整と認定された。
景気回復でマンション建設が活況を呈する中、建設業界では現場レベルの利益調整は後を絶たず、同社でも常態化していたとみられる。
法人税の申告は、単年度ごとに期間を区切って行わなければならない。経理ミスなどを含めた同社の申告漏れ総額は30億円超。
今年3月に更正処分を受けた。過去の赤字分と相殺され、法人税の追徴課税はなかったが、付け替えなどに絡み重加算税を含む消費税約2億円を追徴課税された。既に納付している。
見解の相違があったと同社は述べているようであるが、税務署への申告により計上基準は定められており、基本的に相違などない。ましてや施工中のマンションの工事原価を、別の完成マンションの原価に参入するなど、素人手法の所得隠しである。
[ 2013年9月24日 ]
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