アイコン (株)佐藤商店(福岡市)/自己破産へ

内装工事の(株)佐藤商店(福岡市東区多の津1-13-9、代表:佐藤雅春)は9月24日事業停止、事後処理を八谷戦太弁護士(電話092-712-6666)ほかに一任して、自己破産申請の準備に入った。

負債額は約7億5千万円。
同社は、竹中工務店の仕事を中心に、もともと施設の軽天工事や内装ボード工事を請け負っていた。しかし、ゼネコンからの要請もあり、次第にマンションの内装工事も取り扱いだしていった。その結果、売上高は上がるものの、当初は大きな失敗工事などもあり苦戦していた。
リーマン・ショック後は、建築不況に陥り、同社の受注も厳しい競争にさらされ、採算性を急悪化させていた。売上高も平成19年3月期には19億円台を計上していたものの、平成25年期には8億円台まで落とし、赤字が続いていた。
この間、中央区港に昔から構えていた本店事務所不動産も売却、立て直しを図ってきたものの、受注不振・赤字工事が続き、これ以上支えきれず、今回の事態に至った。

 同社は、施設内装工事が得意であったが、官庁関係建物の新築工事が大幅減少・オフィスビルもリーマン・ショック後大幅減少、受注主力を限りあるマンションの内装工事に移さざるを得なかった、そのマンション工事は一番受注競争が激しい分野であり、採算性を悪化させるものでしかなかった。
今では、消費税増税前の特需から、福岡都市圏ではオフィスビルもマンションも建築ラッシュになっているが、受注は競争厳しく、採算性も労務費や資材高騰などから芳しくなく、大手ゼネコンの受注工事も限られていた。そうしたことなどから、同社は疲れてしまったようだ。
 

[ 2013年9月25日 ]
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