世界初 脳内ミクログリアの機能解明/九州大学の中西博教授ら
九州大学は25日、大学院歯学研究院の中西博教授らの研究グループが、大脳皮質体性感覚野に分布するミクログリアは内在性分子時計をもち、ミクログリアに特異的なリソソーム性プロテアーゼであるカテプシンSの発現を制御していることを明らかにしたと発表した。
さらに、ミクログリアより分泌されるカテプシンSが、皮質ニューロンの樹状突起スパイン密度ならびにシナプス活動の、夜間増大し昼間減少するという日内変化に関与していることを突き止めた。
この研究成果は、これまで全く不明であった正常な脳内におけるミクログリア機能についての初めての報告であり、またニューロンのシナプス活動の日内変化の形成メカニズムを理解する上で新たな知見となった。
なお、本研究は、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)の一環として行われ、本研究成果は、2013年9月25日10:00(英国時間)に英国オンライン総合科学誌『Scientific Reports』に掲載される。
[ 2013年9月26日 ]
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