アイコン 指名停止日本航空電子6ヶ月間/伏魔殿の防衛省

日本航空電子工業は4日、防衛省から事業委任された業務につき、作業時間を水増し請求していたとして、6ヶ月間の指名停止措置処分を受けた。
おいしい水増しであり、止められなかったのだろう。
なお、作業時間の水増し分は返還することになり、かなりの返還金が生じ、同社は損金計上することになる。

ただ、今後については、指名停止期間であっても三菱電機や住友重機械が水増し請求で指名停止処分を受けたとき同様に、防衛事業では特命業務が多く、その後も発注は続けられており、同社も特命事案として、防衛省関係は引き続き受注でき、影響はほとんどないもの思われる。

防衛省は昨年12月、三菱電機関係ではこうした不正請求が昨年だけでも248億円あったと報告しており、三菱電機によると傘下企業群も含め757億円であったと本年2月発表している。住友重機械も23億円の支払い命令を受けたと発表していた。
防衛産業業界では、昭和40年代からこうした作業時間の水増し請求が行われており、過去の分を全部合計請求すれば、三菱電機は吹き飛び潰れてしまう額になったと思われる。

当然、天下り数と発注額・水増しとの関係は密接に関係している。
 
伏魔殿の自衛隊であり、特命発注が多く、また、取引先は自衛隊の天下りを多く抱え、グチャグチャとした関係を築き上げている。企業も若き自衛隊諸君の就職先での受入先ならば評価に値しようが、高給取りの退職金も山のようにもらった高級幹部の受け入れ先となっており、当然、互いに甘い汁をすすり合う関係となっている。
 残念ながら、こうした国税を食い物にする事案でも、国家機関は何も動いておらず、単なるタレ込みにより露見、自浄作用のない国家機関がイヤイヤながら動かざるを得なくなるという構図がいまだ解消されることはない。

<伏魔殿「自衛隊」装備に関わる不正>
装備品における水増し請求事件の額
水増し大好き防衛企業
水増請求額/百万円
三菱電機グループ
75,700
NEC
26,370
日本無線
17,050
トキメック
13,310
日本飛行機
8,560
日本航空電子工業
6,340
東洋通信機
5,270
日本電気電波機器エンジニウリング
3,570
山田洋行
2,720
ニコー電子
2,630
極東貿易
2,340
住友重機械
2,300
長野日本無線
1,990
富士写真光機
1,840
大原鉄工所
1,550
富士インダストリーズ
720
日本工機
490
藤倉航装
290
東急車輛製造
200
富士通ゼネラル
150
日進電子
29
合計
1,734億9百万円
水増し請求額は、これまでの報道および該当企業のリリースに基づく
[ 2013年10月 5日 ]
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