米エネルギー省エネルギー情報局は１０月４日、米国は今年、石油・天然ガスの生産量でロシアとサウジアラビアを抜き、世界最大の生産国になる可能性があるとの見通しを明らかにした。
米国は石油・天然ガスを合わせた生産量でロシアに匹敵していた一方、原油生産量では長期にわたって世界一の座を維持しているサウジアラビアには後れを取ってきた。
しかし、水圧破砕（ハイドロリック・フラクチャリング、フラッキングとも）技術で頁岩（けつがん、シェール）層からのシェールガスの生産量が急増している。
2013年には原油生産量でサウジアラビアも上回り、天然ガスと原油両方の生産量で世界最大になる可能性があるという。サウジアラビアの天然ガス生産量は比較的少ない。 
EIAによると、米国の石油生産量は過去５年間で大幅に増えた。これは、さまざまな議論も呼んできた水初破砕法による採掘が、テキサス州とノースダコタ州で急増したため。

一方、同じ技術によって、ペンシルベニア州をはじめとする米東部で天然ガスの生産量が大きく増加している。